お皿に浮かぶ夏のストーリー。

子供の頃、夏が終わってしまうのが寂しかったなぁ… あの『夏の記憶』 ゆらゆらと。

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9月だ。暑さは相変わらずだけど、季節は確かに巡っている。
ひと月ぶりに馴染みのフレンチにやってきた。8月は忙しく過ぎていったから、こうしてひとり、ゆっくりできる時間がありがたい。
ひと口ひと口、美味しさが染み渡る。
心も身体も素直に喜んでいるのがよくわかる。

デセールは…ココナッツのブランマンジェとスイカのソルベ。
アマレットで風味を付けたジュレから顔をのぞかせるブランマンジェ。
まあるくくり抜いたスイカとスイカのソルベが浮んでいる。

お皿の上にひろがる風景は子供の頃の『夏休み』
「こんなことをして過ごしたよ…」 を絵にしたみたい。
プールでの水遊び 浮き輪 水ヨーヨー 海水浴 スイカ早食い競争
浜名湖で溺れて助けられたこと…

「夏の想い出」が連鎖する。

苦い珈琲が飲めなくて、それでも大人の味を知りたくて…
でも苦すぎて飲めないから、アイスクリームを浮かべて、コーヒーフロートにして飲んだ…
甘くて苦い冒険の味。

あ、こんなに見つめていたらスイカのソルベが溶けてきちゃった。
いけないいけない、早く食べなくちゃ…

するりとひんやりと、のどごしの良い晩夏のデセール。

癒されて元気になれました。
いつもありがとうございます。

季節のひと皿から、とりとめのないことを巡らすゴローザでした。。

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ゴローザ通信
浜名湖畔の風光明媚な集落に生まれる。主婦、ときどきイタリア語通訳・翻訳・コーディネーター、アートユニット活動もしています。
※「ゴローザ Golosa」とは、イタリア語で「食いしん坊」のこと。「食に対して貪欲である」ということから「好奇心や探究心が旺盛な」という含みも。

落ち着くところ:水のある風景
リピートしたいところ:イタリア、南アフリカ

ゴローザが、日々の暮らしの中で見つけたこと、感じたこと、好きなことなどなど…心のおもむくままにお届けします。
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