ゴローザ通信で、過去の『旅』のエピソードなどを書いていますが、『旅』って終わってしまった後でも、自分の記憶がある限りは、いつまでも愉しめるものだなあ… と思います。ピエモンテ州、アレッサンドリア県ガヴィの町に Monterotondo モンテロトンド という集落があります。そこにワイナリー「Villa Sparinaヴィッラ・スパリーナ」があります。ガヴィワインの優れた生産者として知られています(日本でも買えますね)。ワイナリーには宿泊施設とレストランが併設されていて、こちらのワインと土地の料理を楽しんで、そのまま寝られます。ミラノからジェノヴァに行く途中、どこかのんびりできるいいところがないかなあ… とネットで探していたら、たまたま見つけました。寄り道して一泊しました。2007年3月のことです。
ゴローザは、かつては年に2回(多いときは4回)イタリアに「美術建築探訪+食の旅」に出ていて、ときどきワイナリー巡りもしていました。これらのことは後のお仕事にも役立って、直接体験の重要さを実感したものです。あと、イタリアの「旅の魅力」は、ヴァラエティーに富んだ宿泊施設。それぞれの地方の特色ある『宿』に泊まってみるのもお勧めです。ヴィッラ、カステッロ、修道院、貴族の館、アグリトゥーリズモ、歴史的建造物を修復し内部をリニューアルしたもの、マッセリア、個性的なものでは、洞窟住居ホテルやトゥルッリなど、忘れられない体験ができます。あらあら、こんなことを書いていたら、またどこかに行きたくなってきましたよ。
そうそう、Novi Ligureのリストランテで「マルチェロ・マストロヤンニ」そっくりのおじさんと出逢いました。上下真っ白なスーツを着こなし、風貌からして、只者ではない感じ… 大きなサイズの名刺を差し出され、見るとミドルネームが2つもある長い名前でした。肩書には「Cavaliere del Lavoro(カヴァリエーレ・デル・ラヴォ—ロ)」とありました。これって、産業界の優れた功績に対して贈られる「イタリアの騎士勲章」、名誉称号なのです。ほんとうにこの方、受章されたのかしら… いずれにしても、ナンパの小道具では?? と勘ぐってしまうゴローザでした(笑)