蒸し暑い日が続いた連休、地産地消の意識が高いワインカフェオーナーによる「日本のワイン×チーズを楽しむ会」に参加しました。ワインエキスパートの方による日本ワインのセレクトとチーズプロフェッショナルの方による国産チーズのマリアージュです。お集まりの方々はOLから主婦の方々まで幅広く、9割が女性という最近のワイン市場を表しているようでした。
国産ワインと、日本ワイン。その違いを知る方もまだまだ少ないように思います。現在、国産ワインとは海外から輸入されたブドウやバルクワインと呼ばれるようなブドウ果汁及びワインを原料としたものでも良く、国産のブドウを使わなくても良いのです。国内で醸造・ブレンド・瓶詰されたものを国産ワインと名乗ることができます。
そんな中、日本のワインの品質を高めようとワイン製造者団体の民間の自主基準が定められ「日本ワインを愛する会」では国産ブドウのみを使用し、日本国内で醸造・瓶詰されたものを日本ワインと呼んでいます。
(参考:日本ワインを愛する会 www.jp-wine.com)
海外ワインはもちろんですが、日本人として高品質な日本ワインをもっと消費する意識を高めたいですね。日本のワインもチーズも、本当に「日本らしさ」を表しているような印象を受けます。生産者の”こだわり”や”小規模生産”がほとんどだからこそ高品質を保っています。
今回頂いたチーズは、東京・長野・北海道・広島で造られたものを試食させていただきました。それぞれにこだわりがあり、製造3日以内のモッツアレラやブッラータ。笹で巻かれた白カビや柏で包まれたシェーブルチーズ。日本航空でも取り扱いがある「空」というブルーチーズ、そしてラベンダーの香りを付けたシェーブルまで10種ほどの国産チーズを堪能しました。
日本にはこんなに素晴らしいチーズがあることを、さらにさらに広めていく必要がありますね。ワインラヴァーだけではなく、健康面や美容面からもチーズが今注目されています。日本のチーズももっと国内消費を高めていきたいものです。
ワインは大阪のワイナリーと山梨のワイナリーのものをセレクトされていました。ヨーロッパ品種のカベルネ・ソーヴィニヨンで造られたロゼスパークリングを始め、“はんなり”としたイメージの甲州、そしてチャーミングなマスカット・ベーリーA。甲州もマスカット・ベーリーAも日本を代表する固有品種なので、日本人ならば味わいを理解しておきたいものですね。どちらも優しい香りと味わいに、和食を欲する口当たりはまさに同郷マリアージュを身体が求めているようです。
日本のワインと日本のチーズ。本当に灯台下暗しですね、こんなに素晴らしいものが国内にあることを見落としがちです。ぜひ意識的に日本のワインやチーズを求めていきましょう。
ワイン会やチーズ会に参加させていただくと、そこには必ず女性達が集っています。その女性達は「知りたい!」という意識が高く、ワインをさらに知る機会を求めているように感じます。女性の皆さまにさらに伝えていきたいと意識がグッと上がる夏の始まりです。