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オルネッライア 2019年ヴィンテージをお披露目

リリースは4月1日 オークションは10月5日から

スーパータスカンの代表格『オルネッライア』がそのフラッグシップ『オルネッライア』の2019年ヴィンテージを発売に先駆けて公開した。

2019年ヴィンテージについてオルネッライアは「春は不安定な天気が続き、夏は理想の天候に恵まれます。9 月末に涼しくなったことで、フィネスが生まれ、香り成分が育まれました。完成したワインは力が満ち溢れる一方で、謎めいた部分を秘めています。今後どのように変化するのか、さまざまな風味や香りの変化に期待が高まります」とコメントしている。

これだけのワインをリリース直後どころか、4月1日(金)の一般販売より早くあけてしまう、というのはもったい話ではあるけれど、テイスティングしてみると、2018年ヴィンテージとは違ったスタイルとはいえ、若くても楽しめるのは同様。その上で、将来にも期待できるワインだった。

ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニヨン 62%、メルロー 31%、プティ・ヴェルド 4%、カベルネ・フラン 3%。直近のヴィンテージと比較した場合、2018年はメルローが51%でカベルネ・ソーヴィニヨンが40%、2017年は、カベルネ・ソーヴィニヨン 56%、メルロー 25%だったことから、2019年はカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高い。

力強いタンニン、黒鉛を思わせるミネラル、主張が強いわけではないけれど、しっかりとしていて、長い余韻をのこしてくれる酸味は、長期の熟成の後には、ワインのなかで溶け合い、さらに表情を複雑に、かつ、まとまりのあるものにしてくれるだろう。香りはまだ若々しく、はつらつとしたところがあるけれど、一口目が穏やかなのが印象的。また、コーンや穀物を思わせる香ばしさや旨味のある甘味もある。強さと優しさを兼ね備え、フレンドリーにも感じられる。

オルネッライアが2019年ヴィンテージに与えた言葉は『il Vigore(イル・ヴィゴーレ)』。自然、人間、ワインのもつ、力、エネルギー、躍動感、生命力を指している。そして、もちろん2019年ヴィンテージにも、この言葉を芸術家が表現した特別なオルネッライアが存在する。通常サイズ6本入りの木箱のなかの一本のラベル、10月5日(水)から、サザビーズのオンライン・オークションで競売にかけられる、100本のダブルマグナム(3000ml)のラベル、そして、10本のアンペリアル(6000ml)と1本のサルマナザール(9000ml)に施された造形は、スウェーデンの芸術家チーム、ナタリー・ユールベリとハンス・ベリによる作品だ。

ナタリー・ユールベリとハンス・ベリ

二人は、「イル・ヴィゴーレ」を変容、自然の周期、変形と解釈し、同時に、人間と地球との関係を作品で表現。大型のボトルについている土は、ボルゲリのオルネッライアの畑の土だ。

オークションでの収益は、これまでどおり全額、ソロモン・R・グッゲンハイム財団が推進する「マインズアイ」プロジェクトに寄贈される。視覚の不自由な人が五感を使って現代アートを鑑賞できるように、という「マインズアイ」プロジェクトへの寄付を、オルネッライアは2009年以来継続していて、その総額はすでに200万USドル以上となっている。

オルネッライア
URL:ornellaia.com

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