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メゾンごとの個性を確認しましょう
柳 パーティの機会が増えるこの季節、場を華やかにするシャンパーニュの出番も増えていきます。そこで今日は、大手シャンパーニュ・メゾンの基本である、スタンダードなブリュットをまとめて比較試飲。メゾンごとの個性をひとつひとつ確認しましょう。
紫貴 大手メゾンのノン・ヴィンテージは、シャンパーニュのなかで比較的手に取りやすい。ですが、こうして並べて一斉に試飲するチャンスはなかなかないものです。
柳 だからこそ、どのシャンパーニュなら自分の好みにフィットするのか? 選ぶ目安がほしいですよね。各シャンパーニュごとに、どのようなパーティ・フードが合うのかも提案してみましょうよ。
紫貴 では、ペアリングのアイデアは、パーティ総菜を中心に。
柳 全部で30アイテムありますので、タイプごとに大きくグループ分けして試飲を進行します。最初はシャルドネ主体の6アイテムをまとめて試飲です。
シャルドネ主体の6アイテム
紫貴 パーティの乾杯向きなのが、華やかな「ドゥラモット」(01)。料理と合わせず、シャンパーニュだけで最初にいただいてもいい。シャルドネ主体の、まさに典型。
柳 これくらいキリッとしていると、眠い人でも目が覚める(笑)。
紫貴 同じシャルドネ主体でも、「アンリオ」(02)はあきらかにキャラが異なってきます。こちらはバランスがよくて飲みやすい。
柳 わりとスパイシーですね。10年以上前はピノ・ムニエを使っていなかったのが、近年は5%入れているとか。さて、「ティエノ」(03)になると、今度は泡がやさしい。
紫貴 夏のブラン・ド・ブラン特集で試飲をしたときも、ティエノは泡がやさしかったのを覚えています。
柳 ロットごとにガス圧をチェックしているはずなので、意図的にガス圧を低くしているのかも。
紫貴 「シャルドネ主体はフレッシュ」というイメージをガラリと変えるのが、「アヤラ」(04)。熟成感がありますね。
柳 ならば「テタンジェ」(05)も熟成感があるかと思いきや、こちらは意外とフレッシュ。
紫貴 「ニコラ・フィアット」と同じくフレッシュ系で、パーティで最初の乾杯に使えますね。いっぽう「ローラン・ペリエ」(06)は食事と合わせるのが前提のシャンパーニュです。シャンパーニュ入門者は、この酸が強いと感じてしまうかも。玄人に飲んでいただきたい。
柳 この6本で、これぞシャルドネ主体といったブリュットを選ぶなら(01)(02)(05)。意外性を求めるなら(03)(04)(06)。
01 シャンパーニュ・ドゥラモット
ドゥラモット ブリュット NV
02 アンリオ
ブリュットス-ヴェラン NV
03 シャンパーニュ ティエノ
ブリュット NV
04 シャンパーニュ アヤラ
ブリュット・マジュール NV
05 テタンジェ
テタンジェ ブリュット レゼルブ NV
06 ローラン・ペリエ
ローラン・ペリエ ウルトラ ブリュット NV