「すごく優れている」銀賞的ワイン 17.0点の部
02
セント・クレア ファミリー エステート
セント・クレア ヴィカーズ・チョイス ブラン・バブル
2018[泡・白]
【紫貴】 髪が逆立つほど、はっきりとした香り。パッションフルーツ、エルダーフラワー、西洋スイカズラといった、ソーヴィニヨン・ブランのテキストブックのような香りをもつ。キリリとした上質の酸味が良いテンションを与えている。一点の曇りもないきれいな果実味も好印象。冷しゃぶ(ポン酢)と合わせたい。
【柳】 繊細な泡立ち。グレープフルーツの皮を剥いた時の爽やかなアロマ。調和のとれた酸味をもつ、フレッシュでドライな味わい。アフターにこれまたグレープフルーツのようなほろ苦さ
最小限のスキンコンタクトを行い、ステンレスタンクで低温発酵。発酵終了後、ワインに炭酸ガスを吹き込んでいる。
03
アジェンダ・アグリコーラ・マリーナ・ダニエリ
ピノ・グリージョ・DOC・フリウリ・コッリ・オリエンターリ
2016[白]
【紫貴】 スパイシーな香りが豊かに香る。洋ナシ、ナツメグ、ビスケットの香り。華やかさはないが、コクのあるしっかりとした味わい。特にミッドパレットにボリュームが感じられる。醸しが絶妙で、アフターに広がる苦みも心地よい。控えめな果実味だとブラインドでは不利に思えるが、幅広い料理との可能性を示唆している。リエット、キスの天ぷら、アナゴの握りなど。
【柳】 白ワインとなっているが、外観は淡いサーモンピンク。甘味を連想させるキャンディ香。果皮由来であろうフェノリックな渋みをもつミディアムボディ。
樹齢60年以上のピノ・グリージョを、破砕後、8時間のスキンコンタクト。自制酵母による自然発酵。
04
エメッツ・クロッシング
ヤーリングアップ レゼルヴ カベルネ・メルロー
2016[赤]
【紫貴】 色調はダークチェリーのような赤。ブラックベリー、ツゲ、シダ、丁子などのフレーバー。完全に角の取れた柔らかな渋み。果実味とのバランスも良い。決してオーバーパワーにならない寸止め感に、テロワールのポテンシャルや造り手の上手さが感じられる。
【柳】 カシスやラズベリーに、少しカカオっぽい香ばしさ。果実味豊かで、絶妙な抽出加減。酸味もきれいにバランスがとれている。タンニンは丸く、滑らかな舌触り。上質なボルドーのようなノーブルさこそものの、初心者にも安心して勧められるボルドーブレンド。
ブドウ栽培とバルクワイン事業をしていたピーター・ガンフィールドが、2015年に自社ブランドを設立。