23 Shop Y-Bar(ショップ・ワイ・バー)
輝く女性たちのパワーが生きている「クロード・バロン」
ショップ・ワイ・バー
東京都港区西麻布3-13-1 2F
tel.03-6427-1884
営業時間 20:00~翌2:00L.O.
休日 日曜・祝日
※グラスシャンパーニュ 2,500円〜
西麻布のとあるビル。細い階段を上がるとたどり着く、隠れ家感たっぷりのラグジュアリーな空間だ。ディナーを終えた2軒目使いなど、知っておけば夜遊び偏差値が上がること間違いなし。
オーナーの外山由梨さんのイチ推しの1本は「クロード・バロン」。ボトルの背景にある物語に至るまで惚れ込み、その魅力を広めたいと情熱を燃やす。現在「クロード・バロン」を運営するのは、3人の姉妹。ブドウ栽培や醸造を生業とする一族に生まれたワイン界のサラブレッドだ。ちなみに、このワインに共感して輸入するのも外山さんの友人の女性だそう。
「味わいの素晴らしさは言うまでもありません。生産から輸入、伝える現場まで、生き生きと輝く女性たちのパワーが生きているというストーリーにもぜひ注目していただきたいです」
良質な果汁のピュアな美しさがダイレクトに表現された繊細な味わい。
「どんな人が醸しているんだろう?」と興味をかきたてられる印象的な1本だ。
24 Bar à champagne AFLOS(アフロス)
店舗移転のため、最新情報はfacebookもしくはinstagramで要チェック。
https://m.facebook.com/aflos.tokyo/
www.instagram.com/aflos_tokyo/
白金高輪のフレンチレストラン「オレキス」の姉妹店。ソムリエールが心地よく迎えてくれる柔らかな雰囲気だが、容赦なく攻めたセレクトでシャンパーニュ・ラヴァーから一目置かれる存在だ。
新しい扉を開く最初の1本は「ジャニソン・バラドン」。
「ハートのラベルで有名な『ヴァンドヴィル』のイメージが強いけれど、実は骨太な味わいが特徴。さらに当主が意欲的で、これはワイン名通り古代品種を含め、シャンパーニュに認められている7品種すべてを使用した新作です」とソムリエールの内田沙希さん。
もう1本は、「レール=空気」という不思議な名前を名乗るアイテム。ビオディナミ栽培を実践し、ホメオパシーを取り入れつつも、IT技術と融合させようと取り組む、個性的な生産者の作だ。
「ビオディナミを近代的に変えようという考え方がおもしろい。エッジが効いているけれど、どこか謙虚というか(笑)。素直に体に沁みる味わいもいいですね」
自分で選ぶシャンパーニュがマンネリして来たら、一筋縄では行かないRMに注目するアフロスに行ってみよう!
25 シャンパン バル ヌメロサンク
味わいも価格も納得に行くマイ定番に「テタンジェ」を
ヌメロサンク
東京都新宿区津久戸町4-1 ASKビル 1F
tel.03-6228-1596
営業時間 16:00~0:00
休日 無休
※グラスシャンパーニュ 990円~
花街の情緒を残す町並みで、外国人観光客にも大人気の神楽坂。そこに店を構えるこちらは、カフェのような雰囲気でシャンパーニュの敷居を下げてくれる。
店長の住田富紀子さんによるセレクトの1本目は、RM界の「クリュッグ」とも称される「ドメーヌ・ヴィルマール」のアイテム。
「木樽発酵&熟成由来のふっくらした香りやヴァニラのニュアンス。でも、それが強すぎず、ふわっと香る感じで嫌味がなくて親しみやすいのがいいですね」
もう1本は、同店のコストパフォーマンス自慢「テタンジェ ブリュット レゼルヴ」。ボトルで1本7,300円!
シャルドネの正統を感じるキレのよさやピュアな味わいに加えて繊細かつクリーミーな泡立ちがこの価格で味わえるのはお得。
「冒険も楽しいけれど、味わいも価格も納得のいく、マイ定番アイテムに出合えると、気負いなくシャンパーニュを楽しめて、より身近に感じられると思いますよ」
26 カグラザカ マエダ レスキャリエ
「イヴ・ルーヴェ」の風格と「ドメーヌ・スェナン」の懐の深さ
カグラザカ マエダ レスキャリエ
東京都新宿区神楽坂3-6
tel.03-6457-5021
営業時間 17:30~翌4:30
休日 日曜(祝日の場合は営業で月曜休み)
※グラスシャンパーニュ1,600円~
今年5月に開店5周年を迎えた。情緒ある神楽坂小径の奥、さらに地下というややハードルの高い立地ながら、勇気を持って踏み込めば心躍るRMのアイテムがリーズナブルに楽しめる。
マネージャーの河野愼さんのオススメの1本は、まず「イヴ・ルーヴェ」。
モンターニュ・ド・ランス、トキシエール村に位置し、大手「ボランジェ」にブドウを提供するほどの実力派。ピノ・ノワールの肉付きのよさには風格さえ漂う。
もう1本の「ドメーヌ・スェナン」は、1905年創業。4代目当主が家業を継承して以来、意欲的な発信を行なっている。「アグラパール」を筆頭に、注目の生産者からなる注目の団体「テール・エ・ヴァン・ド・シャンパーニュ」に新規で迎えられたことでも話題のメゾンだ。
「食前酒だけに終わらない深みと懐の深さ。ブラン・ド・ブラン=フレッシュで爽快というイメージを心地よく覆してくれるうえ、清冽な美しさのある1本です」と河野さん大絶賛。
27 The Champagne Bar(シャンパン・バー)
ときに王道を外し、アイテムの個性と向き合う
シャンパン・バー
東京都港区赤坂1-12-33 ANAインターコンチネンタルホテル東京 3F
tel.03-3505-1111
営業時間 11:30~23:00、日・祝日~20:00
休日 無休
※グラスシャンパーニュ2,000円~
ホテルのメインロビーから吹き抜けの3階に位置する解放感に、女性一人でも立ち寄りやすい雰囲気。常時15種類のグラスシャンパーニュを用意しているのもうれしい。
シェフソムリエの佐藤雄介さんが選択で重視したのは、ビオロジック等のナチュラルな造りが味わいに表れていることと、ほどよい個性を備えていること。
「有名メゾンのゴージャスなイメージは大きな魅力。いっぽうで、より農業的なアイテムがあることにもぜひ知っていただきたいですね」
「パスカル・ドケ」のブラン・ド・ブランは、体の奥底に染み入るようなやさしさとクリーミーな泡立ちに長い余韻。
「ドラピエ」は、ロゼにしてブリュット・ナチュールという珍しい1本。味わってみると、芯の通ったきれいな酸にピノ・ノワールの果実味の華やかさがありながら、一般的なロゼと構成がまったく異なる。
「不思議だなぁと飲み進めているうち引き込まれてクセになる(笑)。食事と合わせることで、さらに大きく化ける可能性を感じます」