18 champagne bar リリ・ラ・ユリ
ボトルの美しさに一目ぼれの「キャティア」
リリ・ラ・ユリ
東京都渋谷区広尾5-19-18
tel.03-3473-2021
営業時間 20:00~翌1:00
休日 日・祝日
※グラスシャンパーニュ 1,500円〜
テーブルコーディネイトやフラワーアレンジの世界で活躍する渡辺ゆり子さん。メディアにグルメ企画を持つなど、食やお酒の分野でも造詣が深い。2007年にオープンしたシャンパーニュ・バー、リリ・ラ・ユリは、女性店主の店として草分け的存在だ。
その渡辺さんが選んだ1本は、500mlの「キャティア」。セレクトの基準として、美味しいのは当たり前。そのうえで、珍しいサイズだからこそのボトルの美しさに一目ぼれしたという。
ギフトとしても喜ばれそうな佇まいが印象的だ。
もう1本は、「ヴーヴ・クリコ」のヴィンテージ。
理由は、「手に入りやすいメゾンだけれど、これを飲んでイメージが変わりました。こんなに美しく熟成するだけのポテンシャルに感激!」したから。年月を経て溶け込んだクリーミーな泡にしっかりした存在感。さらに、意外なほどの若々しさと思いがけないさわやかさにすっかり魅了されたという。
それにしてもシャンパーニュの場合、ビジュアルからのインスピレーションで選ぶのも大いにアリだ。いずれにしても、それはまぎれもないシャンパーニュなのだから。
19 Salon de Champagne Vionys (ヴィオニス)
渾身の一択「ユリス・コラン」を大きめのグラスで
ヴィオニス
東京都中央区銀座8-8-18 銀座8818ビル 3F
tel.03-5537-0700
営業時間 18:00~翌4:00(3:30L.O.) 土曜~23:00(フード22:00L.O. ドリンク22:30L.O.)
休日 日・祝日
※グラスシャンパーニュ 1,800円〜
2002年度「全日本最優秀ソムリエ」の座を獲得した阿部誠さんが、05年に構えた日本におけるパイオニア的存在のシャンパーニュ・バー。厳選されたアイテムの豊富さに加え、月替わりでシャンパーニュとのマリアージュを追求した料理を楽しめるのも大きな魅力だ。
「これしかない!」という渾身の一択は、RMのなかでも圧倒的な人気を誇る「ユリス・コラン」。ブラン・ド・ブラン=すっきりさわやか、ではない、しっかりした樽使いとスケール感のある味わいが特徴の1本だ。
「糖度と酸度のバランスが抜群で、均整が取れている。食中から食後、締めなどにぴったりのインパクト。大き目のグラスでゆっくり味わってほしいですね」と阿部さん。
温度やグラスはプロに任せて、生産者が表現する世界を味わえば、もっとシャンパーニュの奥深さに引き込まれるに違いない。
20 Champagne & GYOZA BAR スタンドシャン食ーTOKYO 赤坂見附ー
期待を裏切らない関西ノリのチョイスは「R.H.クーティエ」
スタンドシャン食ーTOKYO 赤坂見附ー
東京都港区赤坂3-14-1 赤坂コンチネンタルIV-1F
tel.03-6426-5676
営業時間 17:00~翌1:00L.O. 土16:00~0:00L.O.
休日 日・祝日
※グラスシャンパーニュ 980円〜 (18:30まで500円)
食堂感覚で餃子&シャンパーニュを提供するという新発想で、本拠の大阪・北新地で話題の「スタンドシャン食」が、東京に進出。
もちろん、気後れしてしまうような空気は一切抜きでワイワイ飲んで食べてが叶う。
期待を裏切らない「関西ノリ」の店長の分須尚太(わけす・しょうた)さんのチョイスは、「R.H.クーティエ」。
「黒ブドウで有名なアンボネイ村なのに、ブラン・ド・ブラン。経験を積んで、こだわりや頭が凝り固まってしまったころには、こういう遊び感覚や意外性もいいと思いますよ(笑)」
価格が木になるそんなときは、店で人気の「シャルル・ダンブラン」を。酸味や果実の旨みのバランスに優れ、抜群のコストパフォーマンスが自慢(なんとボトル5,400円!)。
餃子=肉料理の一種と捉えれば、好相性も納得。おまけに経済的ダメージを気にせずに楽しめる。シャンパーニュはより身近になった!
21 葡萄酒処 SCAD (ぶどうしゅどころ スキャッド)
「ピエール・ペルテス」でシャルドネの多彩さを実感しよう
葡萄酒処 SCAD
東京都目黒区上目黒2-12-2 2F
tel.03-3760-8788
営業時間 17:00~翌3:00 金・土曜~翌5:00
休日 無休
こちらワイン自慢のビストロながら、シャンパーニュのセレクトの素晴らしさゆえに編集部の独断でご登場願った次第。
オーナーソムリエの山本賢一さんは、まず、シャルドネの多彩さを実感できる「ピエール・ペルテス」のブラン・ド・ブランをセレクト。樽ではなくステンレスタンクを用いることで、ピュアな香りを生かしつつ、長い瓶熟期間による深みを併せ持つ。
もうひとつ、アンボネイ村の黒ブドウの完熟感とすがすがしさが見事に共存する「マルゲ」を推薦。
「同価格帯で比較してみたら、これが抜群でした!」
歴史あるドメーヌながら、現在5代目のブノワ・マルゲ氏が有機栽培への転換に挑むなど、気鋭の生産者として注目度も十分。
さて、ワインと料理は言うまでもないが、チーズにも自信ありの同店。営業時間も長く使い勝手がいいので、カジュアルからディープまで、シャンパーニュとのマリアージュを心行くまで追求してみてはいかがだろうか。
22 シャンパンバー タイニィバブルス
シャンパーニュ界のブラピがつくる「ダミアン・ウーゴ」!
タイニィバブルス
東京都目黒区大橋2-16-26 CRIMSON ONE 5F
tel.03-6407-9784
営業時間 19:00〜翌1:00
休日 月・第二日曜
※グラスシャンパーニュ 1,500円〜(19:00〜20:00 1,000円)
昨年末、池尻大橋にオープンしたのは和服姿の女将の星野みやびさんがもてなしてくれる癒しの一軒。好みの味わいに出合えるよう、まず3種類を60ccずつ、そしてその中なら気に入った1種をグラスでオーダーできるセット(3,000円)なども用意する。店のイチオシは「ダミアン・ウーゴ」のブラン・ド・ブラン&ロゼだ。
「決して無難な意味ではなく、誰でも素直に“美味しい”と思えることが貴重! しっかり芯があるうえ、大輪の花の束を思わせる美しいアロマが素晴らしい」と女将は称賛を惜しまない。
ちなみに、生産者は自ら「シャンパーニュ界のブラッド・ピット」を名乗っているが、「犬のキャラクター、ケンケンに似ている(笑)」。「一見華やかでサービス精神たっぷりの社交的な人だが、実は繊細で緻密。その人柄が味わいに感じられるから、ますます愛着が湧いてしまうんです」