イメージを覆す素晴らしさ
3週間、チリに滞在し、20以上のワイナリーを訪問した。チリワインのイメージを覆す発見の連続だった。
チリワインは、日本におけるワインの国別輸入先でトップシェアとなり、親しみのある安うまワインとして定着している。一方で、「カベルネ・ソーヴィニヨンばかりが目立っていて広がりがない」、「そもそもチリという国をよく知らない」という声もある。
それではモッタイナイなさすぎる。かの地では実に愉快で痛快、かつ真摯な取り組みによって、良質な環境のもと、面白いワイン、上質なワインが続出しているのだ。
ここでは、今どきのチリワインの素晴らしさについて、「オーガニック」「クールクライメイト」「セパージュ」「ツーリズム」という4つのキーワードをもとにレポートしていく。