ワイルド・ストロベリーとチェリーの風味
「あそこのワイナリーでロゼのファンになったの。それまでは、白か赤以外は自分では飲まなかったわ」
そんなことを言う人がいた。その言葉に惹かれ、ロングアイランドのノースフォークへと向かうことにした。
グラスを傾けると、ワイルド・ストロベリーとチェリーの風味が漂う。
数多あるロゼと違い、とてもさわやかな味だ。あの有名なニューヨークの三つ星レストラン、ジャン・ジョルジュでも取り扱われた代物だった。
ワイナリーのオーナーは、昔ながらの手作業による製法をかたくなに守っている。収穫をする時も、雑草を除去する時も、機械は一切使わずに手で行う。
土壌のコンディションを保つために、可能な限りオーガニック肥料を使うのはもちろんで、それ以外にも、オーナー自身が決めていることがある。
たとえば、トラクターはバイオ燃料で走るものだけを利用していたり、自然に生えてくる植物を肥沃材の代わりに利用していたり、また、魚のエキスや海藻類をブドウ樹の育成のために撒いたりしていることなどだ。
すっきりとした味の秘密は、ここにあるのだろう。
2012年産のロゼのボトルは18ドル。この味ならば価値がある。また合計注文額が350ドルを超える場合には、送料が無料となる。
わざわざ重いボトルをさげることはない。
今回は、家まで届けてもらうことにしよう。
今回紹介したワイナリー
Mattebella Vineyards
46005 Route 25 (Main Rd.) Southold, NY 11971
www.mattebellavineyards.com
取材協力:
ホクトインターナショナル www.hokutonyc.com
Eメール:info@hokutonyc.com