気遣いにグラッツィエ
まず、ロンバルディア州のリッキについてお話ししたいと思います。
リッキはロンバルディア州のワイナリーですが、ヴェネト州との州境に位置しているため、アマローネでおなじみの陰干しブドウを使うんです。ふとした疑問で、「このままでも十分いいブドウなのに、どうして陰干しを行っているのですか??」と聞いたら「ワインにリッチさと骨格を与えたいからですよ」とエクスポートマネージャーのキアーラさん。
このキアーラさんが本当に素敵な女性で、品がありながらも気さくで「飛行機の中ではよく眠れましたか?」「イタリアを楽しんでいますか?」などなど、海外渡航はじめてのカワシマを気づかってくれました! イタリアに来てはじめて心から安心したわたくしです。グラッツィエ!
現地駐在員も大苦戦!?
お次はヴェネト州です。実はこのヴェネトでは、なんと最大のピンチが訪れていました!!
カワシマのイタリア語レベルは「ボンジョルノ」「チャオ」「グラッツィエ」の三つ巴。
では、どうするのか?
現地での通訳を含め、対応をすべてイタリア駐在員の鈴木(普段はナポリ在住。通称:ナポリの鈴木さん)が行ってくれているのです!
さっそくヴェネト州の生産者、ラティウム(Latium)のエウジェニオさんに話を聞いてみよう! とインタビューを開始しました。
ラティウムは、1890年からブドウ栽培を行っていた土地に、今から約40年ほど前に設立されたワイナリーです。シンボルマークである7弁の花びらは、エウジェニオさんを含む一族の7人の男たちが設立したという意味が込められています。
順調順調〜♪ とメモしていると、なにやら鈴木が眉をひそめています。どうしたんですか? と尋ねると「こりゃマズい」。な、何事ですか~!?
わけを尋ねると、どうやらイタリア経験の長い鈴木にも難しい言葉が頻出しているらしく、「聴き取りが難航している」とのこと。そんな中、生産者のお二人とも根気強くお話しに付き合ってくださいました。
私が編集担当をしている「Vino Hayashi 定期購入コース」では、ワインとともに、ストーリーまで大事に皆さまにお届けできたらと思っています!