眼鏡イケメンへの恋
まずひとつめはVino Hayashiで取り扱うサービス「イタリアワイン通信講座」の第一回や、定期購入コースでもお届けしているアルト・アディジェのワイナリー「KURTASCH/コルタッチ」。
コルタッチは、設立の1900年から約200軒の小作農家が「協同組合」として組織し、力を合わせ戦っています。そのため、醸造や輸出などの担当者も話し合いで決まり、時期が来ると交代が行われるそうです。
コルタッチに「クリュ」は存在せず、長年の経験から、ブドウにとってどの土地が一番最適かを熟知し、それぞれのブドウに合わせて栽培をしています。
現在の輸出部長、眼鏡イケメンのハラルドさんは28才。伊・独・英の三ヶ国語を操るトリリンガルですが、「頭の中は完全にドイツ語」だそうです。
不意に「協同組合ってたくさん人が関わってるから大変じゃないですか?」と聞くと、「そうなんです」と即答。とにかく話し合いが長く、あまりに議論が白熱した時には別日に会議が持ち越しになることもあるそうです。
「でも、メリットもたくさんある」とハラルドさん。「農家同士で手伝いあえるし、情報共有もできますしね。山あいの自然が厳しい場所で、その上みんな昔は貧しくて個人農家ではやっていけなかった。だから生き延びるために、私たちは集団で戦うことを選んだのです」。
ハラルドさんの熱い眼差しを見つめながら、ワインが進んでしまうワタクシです・・。
トレントの陽気な泡
一方、トレンティーノの「マソ・マルティス」は、イタリアらしい陽気なファミリー経営のワイナリー。
皆さまにお披露目するのは初ですね。到着するとちょうど収穫を終えたばかりのシャルドネが山盛り。作業を間近で見学していると、ブドウの甘い香りに誘われてミツバチが寄ってきました! 刺されないように要注意です。。
設立は1990年。アントニオさんと妻のロベルタさん、長女のアレッサンドラさんと次女のマッダレーナさんの四人家族で醸造からマーケティングまで担当しています。