「ん?」のワケ
海外旅行で訪問した先で飲んだワイン、美味しかったなぁ~。だけど、日本で飲むと、「なんか違うんだよなぁーーー」なんていう経験は、ありませんか?
生まれた土地から長い旅をして、日本に住む私たちのもとにたどり着いたワインが、「ん?」という印象を受けるのにはワケがあります。
生産者のもとから長い旅路を超え日本へやってくるワイン。その間の温度管理、そしてその後、日本へ着いてからの保管状態、どうなっているのかな・・・、なんて考えたことは、ありませんか?
ワインを選ぶ際に、どのワインを選ぶかは、プレゼントや家飲みといった背景に加え、好みや価格といった条件によっても異なってきますね。もし、まだ、こういう選び方をしたことがなかったなら、次回のワイン選びのテーマにしてはいかがでしょう。「生産者が思い描いてつくったワインの味を、日本で味わう」です。
わたしたちが口にするワインは、生産者が命をかけてつくっている、といっても過言ではありません。
そんな大事なワインは、たとえるなら美味しく召し上がっていただける方へつくられた、ひと皿の料理。誰か大切な人のためにつくられたお弁当でもいいでしょう。
それをしばらく預けている間、直射日光の下、野ざらしにされたり、どこで、どんなふうに運ばれているのか、逆さまになってはいないか、雨に濡れることはないか、どんなふうに保管されているか・・・、「大丈夫かな」と、気になってしまいます。
ワインにも、温度や湿度といった環境が大事。徹底した管理下で運ばれ、生産者のセラーにある状態と変わらない環境設備で大切に扱われている店舗で選んだワインはきっと、「旅行で訪れたあの時、彼の地で飲んだ思い出のワイン」に近いものとなるかもしれません。
生産地から遠く離れた日本でも、生産者が想いを込めた、「あなたに飲んでほしいワイン」が、きっと見つかることでしょう。