ルネ・バルビエの弟子
あの「プリオラート伝説」を築いた4人組のひとり、ルネ・バルビエの下で修行し、「これだ!」と思う畑を10年間探し求めた若きカップルが手掛ける「マキナ・イ・タブラ」をモトックスが4月上旬から新発売する。
「プリオラート伝説」とは、1989年からスペインの地中海側のプリオラートでワインづくりに取り組んだ4人の男たちが、プリオラートをテーブルワインから最高級ワインの地に変えてしまった偉業をさす。
カップルのひとり、オリオルは銀行員というカタイ職業についたのですが、ある日、嫌気がさしてしまい、家族でレストランを開業することになりました。それからワインに興味を持ち始め、ルネ・バルビエの「クロ・モガドール」を試飲中にビビッときたのでしょう、なんとバルビエ氏のもとに飛び込み直談判・・・!! プリオラートに移住してワインづくりの弟子入りをしてしまったのです。これが2000年のことでした。
オリオルはその後、コンサルタントや醸造家として活躍し、消えゆく地ブドウを使った自然派ワインのはしりともいえるワイナリーを設立するなど、10年あまりひたすら走り続けました。そうして誕生したのが、「マキナ・イ・タブラ」です。
コンセプトは「生き方」。土地に敬意を払う、小さな家族経営のワイナリーです。
■生産者:マキナ・イ・タブラ
マキナ・イ・タブラは、オリオルとスサナの若いカップルが2012年にカスティーリャ・イ・レオンで立ち上げた小さなプロジェクトです。
スサナはスペインのメディア企業の出版やオーディオヴィジュアル、ニューメディア部門のクリエイティブ・エディター出身です。オリオルが醸造を、スサナがプロジェクトのコオディネーターをつとめています。
土地と自然を尊重した高品質なワイン造りを目指すふたりのプロジェクトはまったくのゼロからのスタートでした。個性をそなえた古い畑を自らの足で探し歩いたため、畑は各地に点在しています。畑ではビオディナミ農法を実践。醸造設備は借りて、自分たちの思い描くワインづくりをしています。
なお、マキナ・イ・タブラとは、「機械とテーブル」の意。ワイナリー名らしからぬこの名前、ミステリアスな印象を受けますが、ここにはラベルのデザイン同様にふたりの独特の自然観が現れています。
自然と共に生きるということは美しく優しい側面だけではなく「自然と人間の介入の間に生まれる苦しみ」があるという点を見つめています。例えば人間が作るテーブルは、木を伐採し機械を使ってテーブルというものに仕上げる。物ができるということには必ずこのような人間の介入があり、それはワイン造りにおいても同じである、という当たり前と言えば当たり前の、でもなにやらとても深そうでもある彼らの哲学を表しているのです。
≪商品情報≫
■パラモス・デ・ニカシア ベルデホ 2015
ブドウ品種 :ベルデホ 100%
原産地呼称 :ルエダD.O.
年間生産量 :6,000本
味わい :白・辛口
アルコール度数:13.5%
希望小売価格 :2,150円(税別)
白い果実やローリエ、柑橘果実やオレンジの皮に仄かにバルサム香が漂うクリアで締まりのある香り。バランスのとれた完熟果実と爽やかな味わいは、透明感と緻密さ、そして心地よい力強さが感じられます。
※発売後、間もなく完売いたしました。2015年ヴィンテージが4月上旬に入荷します(価格未定)。
■パラモス・デ・ニカシア ティンタ・デ・トロ 2014
ブドウ品種 :ティンタ・デ・トロ 90%、ガルナッチャ 10%
原産地呼称 :トロD.O.
年間生産量 :7,000本
味わい :赤・フルボディ
アルコール度数:14.5%
希望小売価格 :2,450円(税別)
赤いベリー系果実やスミレの花がいっぱいに感じられる芳香な香り。瑞々しく丸みがあり、柔らかくボリューム感のある口当たり。口の潤うフレッシュな酸はワインに軽さを与えつつ、非常に長く旨味のある余韻が続きます。
※発売後、間もなく完売いたしました。2015年ヴィンテージが4月上旬に入荷します(希望小売価格:2,500円)。