「おもてなし」と言うと、ちょっと意気込んでしまいます。
さて料理はどうしようか、さてテーブルはどうしようか、さて掃除は…もう数時間のおもてなしに何日も頭を悩ませて時間を費やすわけです。それでは招いた側も心から楽しめませんよね。
確かに、レストランのようなメニューやテーブルコーディネート・隅々まで綺麗な部屋は理想かもしれませんが、それでは大仕事になってしまいあっという間に予算も超えてしまいます。そして招かれた側も、心からリラックスできないかもしれません。
器も100円のお皿だって十分!シンプルなお皿を人数分揃えるだけでOKなんです。テーブルもいつもの食卓にランチョンマットを引いて、ワイングラスを置いて、ちょっと花を添えてみたり。あまり懲りすぎるとリラックスできません。
ワインと料理と心の気持ちを詰めたおもてなし。まずは相手を想いながらワインを決めて、次は料理のメニューに移りましょう。
おもてなし料理は小さなサプライズを演出
おつまみ付きのワインの小さなお教室をしていますが、皆様が求めているのは手の込んでいる料理でもなければ何時間もかけて作った料理でもありません。
(あ、本当は求められているのかしら?)
ちょっとしたサプライズは、食べた事ない食材や使ったことのないスパイスや調味料。珍しい地元の食材も喜んでくださいます。何時間もお肉を煮込んだり、プロのような完璧なレシピではないのです。ほんの少しのアレンジや、作ってみたくなるような簡単さ。
料理は女性にとって愛情表現の一つ。
アイディアと心を込めて作ることが一番大切ですよね。7月は夏の暑さでスパークリングワインが飲みたい!という方が多く、スパークリングワイン用に考えたレシピ。こちらが好評でしたのでご紹介します。
【Recipes】焼き茄子のムース ブルーチーズ添え
夏の定番焼き茄子をムース状に。焼いた香ばしい香りとブルーチーズも相性が良く、冷たいなめらかさも夏の前菜にオススメです。
【材料4人分】
茄子 大きめ2本
生クリーム 30ml
板ゼラチン 1枚(1.5g)
塩 小さじ1/4
ブルーチーズ 適量
【作り方】
1 焼きなすを作る
《ナスに切れ目を入れてから魚焼きグリルで中火20分、皮をむき熱をとる》
2 板ゼラチンは水でふやかしておき、ひと肌に温めた生クリームに入れとかしておく。
3 材料を全てフードプロセッサーに入れ滑らかにする。
4 器に入れて2時間ほどしっかり冷やし、ブルーチーズを乗せて出来上がり。
「おもてなし」は招く方も、招かれる方も心を込めた時間を過ごす大切なひと時ですね。あまり意気込まずに、小さなサプライズの料理や気持ちを添えて。そして慣れてきたら少しずつ自分なりに工夫していくような軽い気持ちからスタート。
雑誌を見ながら、そしてワインショップを覗きながらワインのセレクトを。楽しい時間です。テーブルにワイングラスを置けばそれだけで盛り上がりそう!
今年の夏は、どんなおもてなしをしましょうか?