今月号(本誌3月号p.32)の鍋×コノスルの柳忠之さんの出だしに思わず「ふふっ」と笑ってしまったのは私だけだろうか。柳さん節はいつも読んでいて面白い。「ちゃりんこ」ラベル…20代前半の方は自転車のことを今なんと言うのだろう。30代前半、田舎育ちの私は「チャリ」だった気が…。大きく話が逸れそうなので「ちゃりんこ」の話はやめておこう。
1,000円未満でも購入できるコスパ抜群のチリワイン、コノスル。あだ名で呼ばれるほどの親しみやすさは、それほど身近であり有名ということだ。品種の特徴が分かりやすく、現在は10種ほどのラインナップがあるよう。(知らなかった!)私のお気に入りは、ゲヴュルツトラミネール。香水のように、むんむんと香りが高い品種で、ライチやバラという華やかな香りが分りやすい。
ワインボトルの裏には、中華やカレーといったアジアンやスパイシーな料理との相性が良いと書かれている。私も家でカレーを食べる際はゲヴュルツトラミネールを好んで選ぶことが多い。一度試してからクセになりハマり続けている。果実のフルーティーさが前面に感じる品種なのだけど、なぜかクセのあるアジアンやスパイシーな料理と合わさるとマッチする。本誌の鍋特集の石田博さんの言葉をお借りするのなら「フルーツが浮いている」感じがしない事がワインとマリアージュの楽しさだ。
さて、雑誌を片手に1人怪しげにクスクスしながら私も何か作ろうとキッチンに立つ。コノスルのゲヴュルツトラミネールにカレー風味を合わせて、ここはヘルシーに野菜おつまみにしよう。そろそろ春だ、脂肪を蓄える時期を過ぎようとしている。ジムでちゃりんこ風のマシーンでもやらないと、この下っ腹には効かなさそうだ。
~HomeWine*Recipe~
えのきと玉ねぎのスパイスソテー
【材料2人分】
えのきたけ 1/2袋
玉ねぎ 1/2個
しょうが 1/2片
オリーブオイル 小さじ2
※クミンシード 小さじ1
※ターメリック(パウダー) 小さじ1/2
※ガラムマサラ(パウダー) 小さじ1/2
塩 小さじ1/3
白こしょう 少々
アーモンド 3~4粒
※スパイスが全くない場合は、カレー粉で試してみてください。クミンシードだけでも入れると香りが本格的になります。
【作り方】
1 えのきたけは半分の長さに切り、玉ねぎは薄切りする。しょうがはみじん切りする。
2 フライパンにオリーブオイルとクミンシード、しょうがを入れ弱火にかけ、香りを出す。
3 ②に玉ねぎを入れ、しんなりするまで炒める。えのきたけとスパイス・塩を入れて全体を炒める。
4 お皿に盛り、砕いたアーモンドと白こしょうをかけてできあがり。
なんでだろ~~と思ってしまうほど、カレー風味とゲヴュルツトラミネールは合う。合うというか、クセになるというか。もう一口、もう一杯と、どちらもさらに美味しく感じるのだから、試さないともったいない組み合わせ。
ぜひ今夜、おうちで実験マリアージュを。