田原可南子の素直な言葉とピュアな笑顔
WINE-WHAT!?の取材ではじめてのワイナリー訪問を終えた田原可南子さん。興奮しているかと思いきや、少しうつむき加減。
「そうですね……ワイナリーのかたが、日本の食べ物には日本の飲み物が合う、とおっしゃっていたのですが、考えてみればそういう当たり前に思えるようなこともあまり考えたことがなかったな、と。そのほかにもすごくいろいろなことが感じられて……とても楽しかったです!」
最後はキラキラした目で真っすぐこちらを見つめ、元気にこう言った。彼女はいつも、ちゃんと考えてから口を開く。「ワイン初体験」の取材の際も同じだ。真面目にじっくりと捉え、その上で、感激や発見したことを素直な言葉とピュアな笑顔で伝えてくれる。
「そう言っていただけると嬉しいのですが、仕事だと緊張してしまって言葉がすぐに出て来ないんです。私が出演したバラエティ番組を見た親友が言うんです。普段面白いのに、ぜんぜん面白くないじゃん、って(苦笑)」
仕事はしっかり、ちゃんと丁寧に、という真面目な気持ちが普段の「らしさ」を奪ってる?
「仕事で他人に迷惑をかけてはいけない、という気持ちはとても強いんです。でも、かえってそれでご迷惑をかけてしまっているのかなということも多く……。以前は逆に、どうにかなるから大丈夫なんて思い過ぎて、それでうまくいかなかったこともあって。難しいですね」
彼女に対する世間のイメージは、おそらく「悩みとは無縁」なのでは? ご存知の方も多いと思うが、可南子さんは、あの明るいキャラクターの大スター、「トシちゃん」こと田原俊彦さんの長女なのだから。
「子供のころは父方の祖母に褒めまくられてました(苦笑)。運動会や学芸会などで、特にすごいことをしているわけでもないのに『あなたはスター性があるわ』とか『堂々としていてやっぱり持ってるわ!』とか、勘違いさせてもらいまして……大人になってから、あぁ、私違うんだってわかってきました(笑)」
一方で、お父様とは”意外な関係”にあるらしい。