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石田博と柳忠之の2018 年初春の新商品テイスティング

超激辛批評! 本当に美味しいワインを探しております。

超公明正大! ニッポンを代表するソムリエとワインジャーナリストによる新作ワイン格付け。
神の舌を持つ男たちが、2018年の春までに発売される新商品をブラインド・テイスティングし、価格まで考慮した絶対評価でもって採点しました。
今回は最高得点は20点満点中16.5点でした。われと思わむかたのチャレンジをお待ちしております。

 

 

テイスティング評価方法

試飲は、品種・ヴィンティージ・希望小売価格のみ開示して実施。
評点は価格込みの絶対評価とした。
満点は20点とし、採点は以下を基準としている。0.5点刻み。
18.5〜20.0点 例外的によい(まだ出たことがない)
17.0〜18.0点 すごく優れている
15.5〜16.5点 オススメできる
14.5〜15.0点 好評価
14.0点以下 もうちょっと頑張って欲しい
 特にバリュー感があるワイン
 特徴ある愛すべきワイン
◎ フードフレンドリーなワイン

テイスターのご紹介

石田 博(いしだ・ひろし)

1969年東京生まれ。(社)⽇本ソムリエ協会副会⻑。甲子園を目指す元高校球児。90年にホテルニューオータニに入社。94年よりレストラン ラ・トゥール・ダルジャン配属され、ソムリエとしてのキャリアをスタート。00年世界最優秀ソムリエコンクール第3位。11年「現代の名工」に。16年第15回世界最優秀ソムリエコンクール セミファイナリスト。同年6月レストラン ローブを開業。

柳 忠之(やなぎ・ただゆき)

1965年横浜生まれ。ワイン・ジャーナリスト。ワイン専門誌「ヴィノテーク」記者を経て、97年に独立。伝説の「BRUTUS」3号連続ワイン特集をはじめ、さまざまな情報誌、ライフスタイル誌に寄稿。安いのから高いのまで、大きなワイン愛で包み込む。ときどき、「割烹タダちゃん」を自宅で開店して料理の腕を磨く、DIYの人。

今回の最高評価の部

16.5点 

01
オルゴ
ルカツィテリ・クヴェヴリ・アンバー・ワイン
2015 [白]

輸入元:アルカン 
生産国/地域:ジョージア/
品種:ルカツィテリ
希望小売価格:3,800円

東ジョージアのカヘティにある小さなワイナリー。このワインはルカツィテリをクヴェヴリで6カ月間、スキンコンタクトしながら醸造。野生酵母で発酵、亜硫酸は最小限。

【石田】 芳醇で凝縮感があり、クリーンではあるがフレーバーに複雑味さも感じられる。ミラベル、ベルガモット、オレンジのコンフィ、蜜蝋など。スムースな飲み心地。後味に心地よい収斂性の苦渋み。全体的にふくよか。

【柳】 透明感のあるオレンジ色。いわゆるマセラシオンによるオレンジワインのようだが、還元的な不快臭は感じられない。雑味も少なく、ピュアな造り。アールグレイの香り。ほのかな渋みが食べ物を誘う。

16.5点 

02
チョティアシュヴィ
ルカツィテリ レゼルヴ
2013 [白]

輸入元:ディオニー 
生産国/地域:ジョージア/カヘティ
品種:ルカツィテリ100%
希望小売価格:4,200円

平均樹齢42年のルカツィテリをクヴェヴリで全房発酵。もちろん天然酵母。6カ月後、果汁のみ別のクヴェヴリに移し、5カ月熟成。その後、オーク樽で6カ月、さらにステンレスタンクで30カ月熟成。

【石田】 フレッシュなスタイルでクリーンな印象。グレープフルーツのコンフィ、コリアンダー、サンダルウッドの香り。噛めるような厚みが感じられる一方、スムースな酸がフレッシュ感を誘う。豊かな渋み。

【柳】 オレンジワイン。だからではないが、オレンジっぽい柑橘の香りが感じられる。渋みの収斂性が強く、目を瞑って飲んだら赤ワインと答えてしまうかも。

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