
バーディする?
1951年創業の自動車部品メーカー、横山興業株式会社が、自社の熟練職人の凄ワザを生かすべく、その研磨技術を応用したプロ用カクテルシェイカーをつくり始めたのは2013年のこと。
「BIRDY.(バーディ)」というブランド名で発売されたこのシェイカー、瞬く間に業界の話題をさらったのだそう。攪拌効率の高い独自の流線型フォルムと、内側に施されたミクロレベルの精密研磨のおかげで、シェイクされた素材が素材本来の繊細な風味を引き出し、立体的な味わいに仕上げることができるから、とメーカーはその理由を説明する。もしそうであれば、自動車産業で培った技術オリエンテッドな開発姿勢が異分野でも実を結んだ、ということだ。
シェイカーの反応に気をよくした横山興業は、次にステンレス製のデキャンタを発売。不肖ヤマダヤスシWINE-WHAT!?編集長によると、この製品名「DC700デキャンタ」は行きつけのバーで「バーディする?」という新しい符牒とともに使われているという。ハイ、とお願いすると、バーテンダーさんがDC700を取り出しウィスキーを入れてグルグルする。するとなんと、ツンとした味わいのシングルモルトのスコッチウィスキーが見事にまろやかになるという。
DC700デキャンタに感心した不肖ヤマダヤスシ編集長は、横山興業が「BIRDY. Supply(バーディ サプライ)」なる新ラインを設け、その第1弾として「Birdy キッチンタオル」と「Birdy グラスタオル」を2018年5月9日より発売するという情報をキャッチするや、その発表会に出かけてこれらの新商品タオルを試す機会を得た。
吸水力が長持ち
いやもうビックリ! すいすい拭き取れるのだ。
どちらも大量のグラスと食器の洗いや磨きに多くの時間を費やす現場の“プロ”の声をもとに、横山興業が構想から約2年の歳月をかけて開発したものだという。
たかがタオル、されどタオル。見た目はご覧のように、キッチンタオルは洗車の拭き取りタオルみたいなふわふわもこもこで、グラスタオルはメガネ拭き用のツルツル素材のでっかいヤツ、という印象である。
最大の特徴は高い吸水力が長持ちすること。国内繊維メーカーの進化系マイクロファイバーをベースに独自開発した新素材「Birdyウォータースクラッチファイバー」をキッチン用に、「Birdyシルキーストレッチファイバー」をメガネ用に、じゃなかったグラス用(あ、英語だと同じ単語ですね)に採用した成果で、どちらも国内の生機工場で織り上げたメイド・イン・ジャパンであるという。
年6回発行するWINE-WHAT!?で、2カ月に一度50種内外のワインのテイスティング記事を2本担当している不肖ヤマダヤスシ編集長は、取材後ひとりで大量の使用後グラスをせっせと洗っては拭き取っている。その意味で、不肖ヤマダヤスシはセミプロである。セミプロが言い過ぎだとしたら、ワイングラスだけはけっこう拭いている。その不肖ヤマダヤスシ編集長が「これはスゴイッ!」とBirdyシルキーストレッチファイバー製の「BIRDY グラスタオル」に心底唸った。どれぐらい本気で唸ったかといえば、この夢の拭き心地と拭き上がりを誰かと共有したいと思ったほどに。
そこで、読者プレゼントとして横山興業さまに「Birdy グラスタオル」のMサイズを5枚用意していただいたのでございます。ご希望の方は下記フォームよりお申し込みください。こんなに薄い生地で、ホントに洗ったグラスの水が拭き取れるのでしょうか。ぜひ、ご自分でお試しください。
なお、不肖ヤマダヤスシ編集長は自腹で買ったそうです。もちろん、当然です。