Chateau Coustolle|Canon Fronsac|2010
シャトー・クストール|カノン・フロンサック|2010
品種は70%メルロー、28%カベルネ・フラン、10%マルベック。
コンクリートタンク発酵と新樽ではない樽を多く使う熟成は、この地域の伝統的なワインの作り方。
香りは率直で、チャーミング。ラズベリーやぼたんの香りが中心。若干、スイートスパイスの印象がある。
味はタンニンがしっかりしているのが特徴。それを酸味がおいかける、ジューシーな味わい。
料理は、牡蠣をあわせる。ボルドーから東にゆくとアルカションという港町があり、そこは牡蠣の養殖場。ボルドーの赤ワインと牡蠣は、地理的にいっても相性がいいのだ。これに辛味のあるソーセージをあわせた。セップ茸のムースがけ。
Chateau Vieux Gillou|Sanit-George Saint-Emilion|2009
シャトー・ヴィユー・ギヨ|サン・ジョルジュ サン・テミリオン|2009
68%メルロー、24%カベルネ・フラン、6%カベルネ・ソーヴィニヨン、2%マルベック。
サン・ジョルジュ サン・テミリオンはサン・テミリオンのサテライト(衛星地区)とよばれる場所のひとつ。
コンクリートタンク発酵、大樽での熟成の伝統的スタイル。
2010年ヴィンテージは評価が高いが、凝縮感がつよく若々しい。その影に隠れがちだが、2009年は熟成感があり豊かで複雑。
このワインの香りは、ラズベリー、ブルーベリーとともに、土やきのこのような香り、スモークのような香りがある。
味はやわらかく、甘みがあり、バイタリティも感じさせる。タンニンもきめ細やかなのは、サン・ジョルジュ サン・テミリオンの特徴。
料理はきのこをメインにあわせる。そこに菊芋の燻製とイベリコの生ハム。
Chateau de Puisseguin Curat|Puisseguin Saint-Emilion|2011
シャトー・ド・ピュイスガン・キュラ|ピュイスガン・サン・テミリオン|2011
65%メルロー、20%カベルネ・フラン、15%カベルネ・ソーヴィニヨン。
ピュイスガンもサン・テミリオン サテライトのひとつ。
機械選果、発酵にはステンレスタンクをつかうモダンなシャトーで、50%新樽、50%一年樽で12ヶ月熟成する。
バニラ、ロースト、ココナツミルクのような甘い香りと、鉄分も感じさせるカシス、ブルーベリーといったフルーツの香り、そこにナツメグ、コリアンダーのようなスパイスの香りがくわわる。
ストラクチャーがしっかりしている力強いワインでタンニンもボリュームがある。
料理は鹿肉のラグーのラビオリをあわせる。トリュフがけ。