オーストラリア人にとってはソウルフードならぬソウルワインの、リンデマンズ。1843年に創業以来、ワイン好きなオーストラリア人の支持を集める老舗のワインブランドだ。日本でも知名度は高いが、普段オーストラリア産を飲む機会が少なく「リンデマンズってそんなに有名なの?」と首をかしげる皆さんへ向け、リンデマンズと家庭料理のペアリングを紹介。
リンデマンズと 新しい日常を
オーストラリアのソウルワイン
ペアリングがラク
カジュアルワインに注力するリンデマンズ。その強みはなんといっても「ペアリングがラク」なこと。
移民大国のオーストラリアは食文化が多様で、イギリス、イタリア、マレーシア、中国などなど各国の料理が風土や住民の嗜好に合わせてアレンジされる。つまり、どんな食材やスパイスを使った料理でもシックリ馴染むワインでなければ、彼の国では生き残れない。
オーストラリアでいち早く海外輸出に着手し、グローバルな視点でワインを手掛けてきたリンデマンズゆえ、柔軟な味わいスタイルでオーストラリア人のニーズを汲み取ることに成功したのだ。
ということで当然、伝統的な和食に西欧、エスニックが日々せめぎ合う日本の家庭料理でも、難しく考えることなく上手に合わせられる。WINE WHAT注目のリンデマンズは、クラシックな「ジェントルマンズ・コレクション」、定番の「ビン」、お手頃な「カワラ」の3シリーズ。
さて、どれから試そう? 好みの品種で選んでも、ラベル買いしても、ハズレはナシ!なので安心してチョイスを。
ビン65 シャルドネ&シーフードのスパゲッティ XO醤風味
1985 年にカナダで初リリース、後から逆輸入的にオーストラリア本国で販売が開始された「ビン65 シャルドネ」。ボーダーレスな文化と味わいを象徴する、リンデマンズ渾身の1 本だ。
合わせたのは「シーフードのスパゲッティ XO醤風味」。XO醤とオイスターソースの凝縮した旨味がシーフードとパスタによく絡み、ほどよいボリュームのシャルドネとすぐ仲良しに。
オーストラリアの先駆的ワイナリー
シドニーから車で約2時間。オーストラリアを代表するワイン産地のひとつがハンター・ヴァレーだ。
この地で1843年、イギリス人の医者であったヘンリー・リンデマンがワイン造りをスタート。1858年にはイギリスへ輸出開始し、その数年後にはすでに世界中でリンデマンズの名声が轟いていたという。1956 年にメルボルン・オリンピック公式スポンサーに就任し、2000年にもまたシドニー・オリンピックにおいてカナダとイギリスのオリンピック・チーム公式ワインスポンサーに。現在は世界100カ国以上へ輸出し、国内では二酸化炭素排出量の削減に務めている。
2021年3月より食の総合商社、国分グループ本社とパートナーシップを結び、リンデマンズは日本での新しいスタートを切った。
国分グループ本社 https://www.kokubu.co.jp
リンデマンズの3シリーズ
ジェントルマンズ・コレクション|GENTLEMAN’S COLLECTION
ワインは酔うためでなく味わうためにあることを、医者として、またイギリス紳士としてリンデマン博士は啓蒙してきた。そんな博士の肖像がラベルに描かれたこのシリーズは、3シリーズのなかでもプレミアム・レンジに位置。本物の良さを理解できる淑女紳士にうってつけだ。
希望小売価格 各2,200円
カワラ|CAWARRA
カワラは創立者のリンデマン博士が1843年、最初にブドウ木を植えた地。
さらに1855年、ワイナリーだけでなく自宅のコテージを建設したことから、こちらは自宅でリラックスするシーンに最適なシリーズとして展開。なお、カワラとはアボリジニの言葉で「流れる水のそば」の意。
希望小売価格 各1,100円
ビン|BIN
手に取りやすい価格帯、飲みやすい味わいで人々を惹きつけるビン・シリーズ。
リンデマンズのなかで最も人気の高いシリーズであり、どれも温暖なオーストラリアらしい果実味の豊かさが光る。ワインラベルを彩るのはオーストラリアの現代画家、デイビッド・ブロムリーの作品。
希望小売価格 各1,320円
この記事を書いた人
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