気軽に楽しめる本格フレンチを
ウォーターフロントの複合施設「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」のタワー棟にある「メズム東京、オートグラフ コレクション」は、東京の今を発信するホテルとして4月に誕生した。アートや音楽も個性的で、ヨウジヤマモト社による黒のユニフォームもクールな東京らしい。
メインダイニングの「Chef’s Theatre(シェフズ・シアター)」は、フレンチ・ビストロノミーレストラン。
オープンキッチンは活気に満ちており、まさに劇場のようだ。気軽に楽しめるのがビストロミーの良さだが、料理のクオリティはグラン・メゾンといっていい。またバー&ラウンジの「Whisk(ウィスク)」は芸術家のアトリエをテーマにしており、世界の名画からインスピレーションを得たオリジナルのミクソロジーカクテルを提供。昼は眼下に広がる緑とベイエリアの景観を臨むカフェとして、夜は夜景が圧巻のバー&ラウンジとして利用できる。
唯一無二の空間に映えるラベル
「Chef’s Theatre」と「Whisk」でグラスシャンパーニュとして提供されているのが『ビルカール・サルモン・ブリュット・レゼルヴ NV』。このキュヴェは「ビルカール・サルモン」の典型的なスタイルで、メゾンの哲学を具現化したもの。ムニエ40%、シャルドネ30%、ピノ・ノワール30%のブレンドで、ピュアを追求した味わいが特徴だ。
「高いクオリティでフランスではグラン・メゾンがこぞって採用しています。当ホテルのインテリア、アートと『ビルカール・サルモン』のシックなブラックラベルが溶け込むと思いました」と語るのはミクソロジスト・リーダーでワインセレクトも担当する見上俊彦さん。
グレードの高いブリュット・レゼルヴなら、シャンパーニュを飲み慣れたゲストの期待に応えられる一方、ビギナーにはシャンパーニュの良さを知るきっかけ作りができるというのもオンリストの理由という。
現在、「Chef’s Theatre」ではペアリングとしても提供している。「料理に負けない香りの華やかさがあり、泡の口当たりが繊細なところも気に入っています」と見上さん。
今回、隈元香己キュリナリーマイスター(総料理長)がブリュット・レゼルヴにお勧めの料理を披露してくれた。ヒラメのマリネに根菜類やブドウなどの果物を合わせた新作だ。
「ヒラメに対してブリュット・レゼルヴが柑橘類の役割を果たします。根菜類やハーブのソースはグリーンの香りがあり、このキュヴェにあるハーブの香りと引き立て合います。ブドウはシャンパーニュの原料なので、この一皿すべてと相乗します」とマリアージュについて語る見上さん。
ゲストに新たな発見や五感を魅了する体験を提供するというホテルのフィロソフィーに『ビルカール・サルモン・ブリュット・レゼルヴNV』も貢献しているといえそうだ。