重要なのは次の世代に残すこと
ホーニッグ・ヴィンヤードのマイケル・ホーニッグさんは、カリフォルニア・ワイン・インスティテュートが進めるサステナブル・ワイン・グローイングの規約作成に深く関わった人物。
もちろん真っ先にその認証を取り、「ナパ・グリーン」もブドウ畑とワイナリーの双方で取得。「フィッシュ・フレンドリー・ファーミング」の認証も得ている。
「必要最小限の灌漑や天敵を用いた害獣駆除は、サステナブルなんて言葉のない時代からしてきたこと。重要なのは次の世代に残すことなんです。畑に撒く水の量を抑えればブドウが凝縮するから、より品質の高いワインができる。そうすればワインもより売れる。結果的にビジネスもサステナブル、持続可能というわけです」と熱弁を振るうマイケルさん。
彼はまたナパ川のラザフォード流域復旧計画にも取り組んでいる。
ラザフォードを流れるナパ川の支流は、堤防の敷設等によって流れが急になり、川岸が削られ植物も育たない状態に陥っている。それを昔の状態に戻す計画だ。
ホーニッグでは敷地を通過する小川の流れを緩やかにした。その結果、植物が再び育つようになった。
土手の上では養蜂が行なわれている。蜂はきれいな水を好み、自然の草花の蜜を求めて飛び交う。環境が悪ければ蜂は棲みつかない。