現地試飲テイスティング・コメント by 柳 忠之
左から順に1、2、3、4。
1 ドライ・リースリング・オークノール・ディストリクト 2015
8月の末に2回に分けて摘み取り、トロピカルな風味とピュアな酸がバランスしたワインに仕上げている。辛口とあるが残糖は6.8g/L。ステンレスタンクで醸造。白い花にレモンや柚子などの柑橘類が爽やかに香り、ネクタリンやピーチなど豊かな果実味もある。
2 シャルドネ・オークノール・ディストリクト 2015
ワイナリー自慢のシャルドネで、このスタイルを40年以上も貫いているという。フレンチオークの小樽で発酵。そのうち新樽は20%。マロラクティック発酵は全体の4%という。ここがミソで、フレッシュで生き生きとした、テンションの高いシャルドネ。香りは白桃にアカシアの蜂蜜。
3 メルロー・オークノール・ディストリクト 2013
メルロー95%、マルベック4%、カベルネ・ソーヴィニヨン1%のブレンド。18ヶ月間の樽熟成だが、オークの構成は50%がフレンチ、アメリカンが36%、ハンガリアンが14%。よく熟したブラックチェリーやブルーベリー。タンニンは柔らかく、塩味に感じられる後口が面白い。
4 カベルネ・ソーヴィニヨン・オークノール・ディストリクト 2013
カベルネ・ソーヴィニヨン93%、マルベック4%、プティ・ヴェルド2%、メルロー1%のブレンド。メルローと同じく18ヶ月の樽熟成で、オークは60%がフレンチ、28%がアメリカン、12%がハンガリアン。ブラックベリーやプラム、それに甘草とココナツのフレーバー。緻密なタンニンとしっかりした骨格。