ブラン・ド・ノワールも2つ目が登場
シャンパーニュ アンリ・ジローは規模こそ大きくはないけれど、贅沢で、高いクオリティのシャンパーニュを造り出すシャンパーニュメゾンのひとつだ。ゆえに、だとおもうけれど、アンリ・ジローのシャンパーニュには、スタンダードとかフラッグシップとかプレステージとかいったレベルや価格の違いだけでははかれない、それぞれの個性と、「こういうシャンパーニュを造りたい」という造り手のおもいが強くあらわれている、とおもう。
6月25日に新発売となる、という「オマージュ・オー・ピノ・ノワール」は、ピノ・ノワール100%のシャンパーニュなので、平たくいえばブラン・ド・ノワール。そして、アンリ・ジローにはすでに、「コード・ノワール」というブラン・ド・ノワールがラインナップにある。ブラン・ド・ブランも、「ブラン・ド・クレ」と「ブラン・ド・ブラン」の2種類をラインナップしているアンリ・ジロー。これで、ブラン・ド・ノワールも2つ目となるのだけれど、その違いやいかに?
いずれのブラン・ド・ノワールもノンヴィンテージ(マルチヴィンテージ)で、ブドウはアイ村のピノ・ノワール。そもそも、アンリ・ジローは、アイ村のシャンパーニュ メゾンで、畑もアイ村にもつため、アイ村への愛情が深い。そして、アイ村といえば、真っ先に名の挙がる品種、ピノ・ノワールを、アンリ・ジローでは、「17世紀、偉大なシャンパーニュはすべて、ピノ・ノワールから造られていた」としたうえで、「アイ村のピノ・ノワールはプチ・ドレと呼ばれる、ピノ・ノワールの亜種で、アイ村の土着品種である」として、シャンパーニュのピノ・ノワールのなかでも、特別なピノ・ノワールであるとしている。プチ・ドレとは「金色のおちびちゃん」。南向きの斜面にあるアイ村のブドウ畑では、収穫期にピノ・ノワールの果皮の表面に金色の粉が輝くので、そんな名前がついたのだそうだ。
その「ピノ・ノワールへの敬意」という名を背負った「オマージュ・オー・ピノ・ノワール」は12か月の樽熟成のあと瓶詰めする「コード・ノワール」に比べ、熟成期間が6カ月長い。いっぽうで、「コード・ノワール」のほうが、「オマージュ・オー・ピノ・ノワール」より、使用されるブドウのヴィンテージが古い。そして、価格的には「コード・ノワール」のほうが高級品だ。
はたして、この2つのブラン・ド・ノワールには、どんな個性の違いがあるのだろう。飲み比べてみたい!
Hommage au Pinot Noir
(オマージュ・オー・ピノ・ノワール)
品種 ピノ・ノワール100%
2~3年使用したオークの小樽で18カ月熟成の後、36カ月以上の瓶内熟成
希望小売価格 12,000円(税別)
発売日 2020年6月25日
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