ずーしーほっきーもやってきた
サッポロビールのプレミアム日本ワイン・ブランド「グランポレール」は長野、山梨、岡山、そして北海道・余市の4カ所で、それぞれの土地・気候の特性を生かしたブドウを栽培している。そこに5つ目の産地が誕生した。場所は北海道・北斗市。北海道新幹線の駅があることでも有名な、函館に隣接する町だ。
北斗市には、観光地としても有名なトラピスト修道院がある。その修道院は今から123年前、1896(明治23)年の開墾から始まる。5年後、乳牛5頭からの酪農がスタート。その牧草地の一部が、「グランポレール北海道北斗ヴィンヤード」となる。
土地の広さは、グランポレールの最高峰・安曇野池田の2倍、25ヘクタール。そのうちの20ヘクタールに作付けを予定。
1年目は2.3ヘクタールの土地に、メルローやシャルドネを植え、2年目にはソービニヨン・ブラン、シラーを植樹する予定とのこと。3年目以降の計画に関しては未定だが、この土地の気候に合った品種があれば、増やしていくという。
この場所を選んだのは、ブドウの生育に適した土地だということが最大の要因だが、北斗市の池田達雄市長が語ったように、「サッポロビールのシンボルマークでもある五稜星は、開拓者たちが北海道、当時の蝦夷地へ向かう目印とした北極星をイメージ」している。サッポロビールと北海道は切っても切れない。そして、新しいヴィンヤードは、ワインとの歴史も深い修道院の土地である。偶然を超えた必然的なこれからの展開に期待が膨らむ。
ワイナリーの設立に関しては、現段階では言えることはないと、サッポロビール代表取締役社長の高島英也氏は語るが、池田市長は「できる限りのバックアップをしてまいります。北斗の地で高品質のブドウが生産され、そしてこの地に日本一のワイナリーが建設されることを願ってお祝いの言葉といたします」と期待を隠さない。