今回の読者テイスター6人
評価方法
参加カテゴリーは、ワインを飲むシチュエーションとして想定した以下の3つ。
《ひとりでしみじみ》部門
《ふたりでしっとり》部門
《みんなでわいわい》部門
カテゴリー内での試飲順序は無作為。
試飲はブラインドで実施。最後まで銘柄名等はテイスターに明かさない。
ワインの採点は5段階。各カテゴリーにふさわしいかどうかが評価基準となる。
配点の心は次の通り。
「絶対に欲しい」=4点
「飲みたい」=3点
「買って飲んでもいい」=2点
「出されたら飲んでもいい」=1点
「飲みたくない」=0点
評価は、テイスター全員の点数の平均点によって決定する。
平均3点以上=金賞
平均2.5点以上〜3点未満=銀賞
平均2点以上〜2.5点以上未満=銅賞
2点未満=選外とする。
※抜栓後、問題があると判断したワインは、審査以前に司会進行が落選とする。
価格は消費税別で表示。
《ひとりでしみじみ》部門 金賞
01 岸本
ドメーヌ・バサック
バサック アルモニア ルージュマデ
2016[赤]
ラングドックでいち早くオーガニックに取り組んだドメーヌ・バサック。家族経営を続けているワイナリーで、現在は9代目がワイン造りを担う。アルモニアとは、フランス南部の言語でハーモニーの意。ワインと人との調和を目指して名付けられた。
山内 香りに少しインクやオリーブのニュアンスがあり、タンニンはほどほどで口当たりがソフト。フルーツカクテルと。
前嶋 果実の凝縮感にあふれ、地中海を感じさせてくれるワイン。
福田 醤油味の肉料理、カツオなどの刺身に合いそう。ローストビーフを食べつつミステリー映画を観て楽しみたい。
02 ヴィノスやまざき
ボデガ・ガルソン
ガルソン・アルバリーニョ・レセル
バロゼ ペティアン ラ カーヴ ス ルビフ 2017[白]
ワイン造りの歴史は長いが、21世紀に入ってから各国への輸出量を急速に伸ばしてきたウルグアイ。ボデガ・ガルソンは、この地に可能性を見出したイタリア人夫婦が1999年に設立したワイナリー。畑は海から11マイルの距離にある斜面に広がり、小さな区画ごとに管理されている。
山内 いちごのとちおとめをはじめとするベリー系のテイスト。肉料理と合わせたい。
前嶋 しっかりとした酸味とミネラル感があり、初夏のイメージにきっちりマッチ。
福田 香りがエキゾチック。強い太陽が照りつけるリゾートの浜辺で、到着と同時にこのワインで乾杯したらテンションあがりそう。
03 サントリーワインインターナショナル
カステル社
レゾルム ド カンブラス カベルネ・ソーヴィニヨン
2016[赤]
カジュアルワインの生産を得意としてきたカステル社が手掛けるシリーズ。産地は、雨が少なく乾燥気味で、ブドウの生育に最適。赤は「グラン ヴァン デュ ラングドック 2017」で金賞受賞。レゾルムとは楡の木のことで、ワイナリー内に生育する大木にちなむ。
村崎 口当たりがやわらかく初心者向き。トマトの卵炒めとともに、どんどん飲んで!
濵本 赤系ベリーが香る。樽香がやや強めなものの、タンニンが優しく味自体は軽やかなので、初夏でもイケる。サラミやチョリソー、和食なら濃いめの肉じゃがに合いそう。
井上 レッドカラントや赤いバラの香りとは裏腹に、味わいはジャミーで女性的。