メゾン マムのパイオニア精神
『メゾン マム』は1827年の創業以来、「Only the Best〜最高のシャンパーニュだけを〜」という理念を現在まで大切に受け継ぎ、現状に甘んじることなくパイオニア精神を守り続けている、と自負する。
昨年秋には、メゾンのアイコンである「コルドン ルージュ」を世界的デザイナー、ロス・ラブグローブによる斬新なデザインのボトルに一新、「マム グラン コルドン」として生まれ変わらせた。
ロス・ラブグローブは1958年、ウェールズ生まれのインダストリアル・デザイナーで、ソニーのウォークマンやアップルのパソコンで名を馳せた、オーガニック・デザインの第一人者である。
彼が手がけた新ボトルは、「コルドン ルージュ」で知られるフランスの最高勲章“レジオン・ドヌール”にインスパイアされた赤いリボンをボトルに彫り込むという、モダンで革新的、かつユニークなデザインで、3Dであることも驚きだけれど、さらにボトルネックを長くスレンダーにすることで香りにさらなる熟成感を加え、ピノ・ノワール特有の力強い味わいをしっかりと表現しようという機能面での改善まで含まれている。
アヴァンギャルドなスピリットにあふれたメゾン マムが今回後援する「THE CONTAINER」は、中目黒のヘアサロンに併設したコンパクトなギャラリーで、主に現代美術アーティストの個展を開催している。名前の通り奥行き485cmの運送用のコンテナを使って、映像やインスタレーションなどの先鋭的な作品を展示しており、そういう姿勢に『メゾン マム』は共鳴したのだという。
さらにナタリー・ジェーン・クラークのミニマルで現代的な作品がロス・ラブグローブの持つ世界観、ということはメゾン マムの世界観にも近いと判断した。
暮らしのなかに芸術を持ち込む、というのはいかにもフランス的で、シャンパーニュ的、『メゾン マム』的なふるまいといえる。9月10日(月)の夜19:30〜21:30、エントランスフリーのオープニング・イベントを開催するというから、制約は設けられていない。現代アートの愛好家はもちろん、シャンパーニュの愛好家もぜひお出かけになってみてはいかがだろう。
作品展のタイトルは、「曲線の中へ」。まるで「マム グラン コルドン」のボトルのことのようだ。
ナタリー・ジェーン・クラーク作品展
“Into the Curve”(邦題:曲線の中へ)
展示期間:2018年9月10日(月)〜11月26日(月)
彼女の作品は、通常、屋外展示用のフェミニズム・アートを中心としているが、今回はコンテナーの半分というわずかなスペースの中で、普段は広大な屋外空間から見いだしているインスピレーションや、新たに培った美的感覚を用いて、どのように自分のクリエイティビティを包含するかという新たな試みにチャレンジしているという。
ナタリー・ジェーン・クラークより作品に寄せて
「私はフェミニンなヌード・フォームへの没入状態を作りあげている。波打つように滑らかに壁張りされた織物は、ボタンが深く縫い付けられ、曲線美もあり、比喩的な雰囲気を醸している。女性やジェンダーレスの人の尻・乳・腹を思い浮かべてもらいたい。更に言えば柔らかくてしなやかな人間の形状を。対話的・没入的・普遍的で、真っ赤でディープな色調に満たされている。私は、色の影響が、私自身に刻印していることに対して反応しているのだ。すなわち、要素的・感情的・普遍的な色の象徴的使用である」
THE CONTAINER
住所:東京都目黒区上目黒1-8-30 ヒルズ代官山 1F
Tel: 03-3770-7750
URL: http://the-container.com
Open: 11:00-21:00(月〜金)/10:00-20:00(土日祝)
Close: 火曜および毎月第3月曜日
オープニングイベント概要
※初日に、どなたでもご来場自由なオープニングイベントを開催いたします。
日時:2018年9月10日(月) 19:30-21:30
場所:THE CONTAINER(エントランスフリー)
シャンパン メゾン マム 公式ブランドサイト G.H. Mumm