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いまもっともトレンディなワイン「ヴィーニョ・ヴェルデ」7カ所のワイナリー巡り

ポルトガルのミーニョ地方に行ってきました

ポルト市内のワインショップ。

海の幸、山の幸

ヴィーニョ・ヴェルデはEU内のDO(原産地統制名称)ワイン産地としては最大規模のひとつである。

ブドウ畑の総面積は21,000ヘクタール。これはポルトガル全体の1割弱に相当する。

広大な産地内には8つのサブリージョンがある。リマ川流域のリマやカバド川流域のカバトなど、川の流域がサブリージョンとなり、その川の名をサブリージョン名としている場合が多い。

使用認可品種はなんと45種。その多くがこの地の原産種だ。

最も栽培されているのがロウレイロで、古典的なヴィーニョ・ヴェルデの白はロウレイロを中心にトラジャドーラとアリントがブレンドされている。

サブリージョンのひとつ、ミーニョ川中流域に位置するモンサン・メルガッソはアルバリーニョ種で知られる。発泡性のないシトラスやトロピカルフルーツを思わせる風味のしっかりしたワインが造られ、ヴィーニョ・ヴェルデとしては唯一、ラベルに品種名としてアルバリーニョをサブリージョン名ともに記載できる。

ロウレイロの故郷とされるのがリマで、リマを含め沿岸部ではフラワリーでオレンジを思わせる風味をもつワインとなるロウレイロの栽培比率が高い。

内陸部のアマランテでは酸のしっかりしたアザル、南部のバイヤオンやパイヴァでは厚みのあるワインとなるアヴェッソの栽培比率が高い。近年はロウレイロや他の品種からも単一品種ワインがつくられるようになり、発泡性のない飲みごたえのあるワインも増えてきている。

エシュパデロ、パディロといった、ロゼ専用種からつくるロゼも注目を浴びている。ピンクの色あいが艶やかで、スイカやイチゴの香りを持ちながらすっきりと切れのよい辛口が多く、夏の宵にぴったりのロゼワインだ。

ポルトガルの人たちはタコを含め魚類をよく食べる。イワシの炭焼きオリーブ油かけ(写真下左)はソウルフード。

ミーニョ地方には「ローマ時代の遺跡」、「ロマネスコ様式の建築」、あるいは「スペインのサンチャゴ・デ・コンンポステラへと続く巡礼の道」、そしてもちろん、「ヴィーニョ・ヴェルデ」と、テーマごとにツアー・ルートが整備されている。

ポルトガルを訪ねるなら、こうしたテーマ別のツアーをお勧めしたい。どのテーマを選んでも、ミーニョ地方は海の幸にも山の幸にも恵まれているから、旅の合間、美食とともにヴィーニョ・ヴェルデを存分に楽しめる。

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