「apéritif(アペリティフ)」とは、「食欲を刺激する」という意のラテン語「Aperire」が語源で、好みの飲み物やアミューズを手におしゃべりに興じる、食前の和気あいあいとしたひと時を指すそうです。「美食を愛し、友情を重んじ、ゆったりと贅沢に人生を楽しむフランス人の「Art de vivre(アール・ド・ヴィーヴル=ライフスタイル)」を紹介するイベントが「アペリティフ365 au Japon」です。
昨年から始まったこのイベント、主催はフランス農業・農産加工業・林業省とSOPEXA JAPON(フランス食品振興会)で、北は仙台から南は宮崎まで、日本全国17都市で開催される。今後、埼玉や横浜でも開かれるから、首都圏にお住いのかたは要チェックです。東京で開かれる「アペリティフ365」はそのフラッグシップ・イベントに位置付けられる。
「WINE-WHAT!?」記者が見物に行ったのは、ルノー・ジャポンがこのイベントに初めて協賛して車両を1台展示するというリリースをもらったからだった。そのリリースを読んでみたら、なんだかとてもおいしそう・・・。そこにはこう書いてあったのです。
アペリティフ356 in 東京 開催概要
開催日時:5月20日(金)12:00〜20:00
21日(土)11:00〜19:00
22日(日)11:00〜20:00
会場:代官山HILL SIDE TERRACE
東京都渋谷区猿楽町29
http://www.aperitifjapon.com
入場料:無料 ※料理飲料はキャッシュ・オン・デリバリー制
※有料参加イベントあり
実施内容:
・アミューズ・ブーシュの販売
・スポンサースタンドにて、有料・無料での試飲試食、フランス産飲料・食品の販売
(以下省略)
これは行かねばならない!
そう密かに固く誓った記者でした。
代官山の駅から徒歩数分、代官山ヒルサイドテラスに行ってみると、いつもは駐車場のスペースにテントが建てられて、い〜いにおいがしてくるのでした。ともかくルノー車の展示場所に行ってみると、隣に鶏のロティスリーのキッチンカーがとまっていて、焼きたてを出している。思い出すなぁ、ル・マン24時間で初めて食べたロティスリーのことを。薄いビールを昼間っから飲んで、レースなんかぜんぜん見ないで見世物小屋とか出店ばかり眺めて時間を潰したもんぢゃった。罰当たりなことです。
会場でもらったパンフレットには、「パティシエ・シマ」、「レストラン タテル ヨシノ」、「レストラン・パッション」、「フレンチ割烹ドミニク・コルビ」、「セルリアンタワー 東急ホテル」などが出店している、ということが書いてあった。でも、そのパンフレットをちゃんと見たのはのちのことで、メイン会場だと聞いたところでたまたま最初に覗いたお店がこちらでした。
シェフはマンダリンオリエンタル東京のミシュランひとつ星「シグネチャー」の元料理長で、昨年7月に自分の店をオープンした、ということをお店の人に教えてもらった。料理はシェフの故郷のニースの料理をベースにしている。ニース風ソッカはヒヨコマメがベースのクレープというか、具のないお好み焼きみたいな印象だけれど、そうシェフに申し上げたら、「タマゴは使ってない」ということだった。ズッキーニの花のフリットも揚げたてでいとうまし。夏野菜用のアンチョビとブラックオリーブ、2種類のソースがどっちもグーッ! これは素晴らしいイベントであることを確信した。
それから記者は、主催者のSOPEXA JAPONが出していた「フランスワイン」のテントに赴いてシャンパーニュをいただき、羊のロティと豚のビール煮を食したりして、とても幸せな気分になった。東京にいながらにしてフランスにいる気分を大いに味わうことができたのです。
来年も行きたいなぁ。「アペリティフ365」オススメです。ただし、週末は2〜3万人の人出があるそうです。ルノーとしては認知度をあげる作戦で車両を展示したということである。フランス車が1台そこにあるだけで、空間がフランスになる。まして、そこにシャンパーニュと料理があったら!
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