ボッテガではボトルも自社製です
イタリアはヴェネト州に本拠地を置く、ボッテガ社は、プロセッコ、グラッパの名手、というのはWINE-WHAT!?読者にはもはや説明不要だろうか?ではそのスタイリッシュなボトルのために、ボッテガ社が手吹きのガラス工場をもっていることは?
ボッテガ社製ガラスボトルの新作が『PEACE FOR HIROSHIMA』と名付けられて、このほど発売となった。もちろんボトルのなかには、ボッテガ社自慢のグラッパが入っているのだけれど、今回はボトルの話をさせてほしい。このボトルの底にはガラス製の白い鳩が入っている。そしてこの商品は、収益金が広島の平和推進活動に寄付されるチャリティ商品だ。
19歳のころから、ボッテガ社の社長をつとめるサンドロ・ボッテーガは、2015年、広島市長に平和のシンボルたる白い鳩のデザインが入った(サンドロみずからがデザインしている!)2種類の特性ボトルを贈呈した。
70年前に広島を襲った惨劇に強い憤りと虚しさを覚えたというサンドロは、このときから、さらなるチャリティープロジェクトをスタートさせた。
そのプロジェクトの成果が、このたび、世にあらわれたのだ。
それが、2015年に贈られた2種のボトルと、おなじイメージで造られている、先述の『PEACE FOR HIROSHIMA』、とスプマンテ『PEACE FOR THE WORLD』。
展覧会も開催
さらに、このふたつのチャリティーボトルの登場を記念して、広島市現代美術館のエントランスホールでは『命の水のアート展』と題した、展覧会が開催されている。『PEACE FOR HIROSHIMA』のボトルの大型バージョンを含む、ボッテガ社のアートボトルの傑作、約50点が展示されているのだ。
これだけではない。ひろしま美術館の地下一階と広島県立美術館一階には、連作となる、大きく、躍動感あふれるガラス製の鳩、そして、その周囲をしずく型のボトルがとりまくインスタレーションが登場している。
内部に、やはりガラス製の植物の新芽、あるいは花が入った、このしずく型ボトルは、雨が降って生命が育まれるさまを表現している。制作は、ボッテガ社。
そして、その上を飛翔するガラスでできた鳩は、ヴェネツィアン・グラスの巨匠、ピノ・シニョレットによるもの。等身大サイズの馬のオブジェなど、巨大かつ緻密なガラス作品で知られるピノ・シニョレットは、サルバドール・ダリとも協業した経験をもつ生ける伝説。今回、サンドロの企画に賛同して、鳩を2羽、制作したのだ。
会期は12月10日(日)まで。入場料は無料。広島市現代美術館のみ月曜日が休館となるのでご注意を。
そして、『PEACE FOR HIROSHIMA』は手作りの工芸品ゆえ、生産量は少ない。販売は広島に限定されているので、こちらも、お見逃しなく!
『PEACE FOR THE WORLD』は以下の店舗でご購入いただけます。商品は数に限りがあるので、事前にご確認ください。
※『PEACE FOR THE WORLD』のみの取扱いとなります。
呉山城屋 本店
住所|広島県呉市本通2-6-6 山城屋ビル1F
電話|0823-21-2722
営業時間|10:00-19:00(日曜休み)
呉山城屋 LECT店
広島県広島市西区扇二丁目1番45号
電話|082-270-0051(代表)
営業時間|10:00~21:00(不定休)
大和屋酒舗 胡町本店
広島県広島市中区胡町4-3
電話|082-241-5660
営業時間|10:00-22:00(日曜・祝日休み)