ワインに氷を入れるのは邪道なのか
ワインや日本酒は、通と言われる人ほど「適温」にうるさい。白ワインだとコクのあるものは10〜14度、酸味の強いものなら5〜10度などと言われる。ましてや、氷を入れるなど言語道断だ、せっかくの味わいを薄めてしまう。
ワイン雑誌の編集者たるもの、そんな邪道な飲み方をしてはいけない。絶対にいけないのだ。
でもね。でもね。暑い夏の日、ワインだってキンキンに冷やして飲みたいと思うことはある。絶対おいしいと思うもの。ワイングラスに氷を落としたいと誘惑にかられたことだって一度や二度じゃない。
昔酔った勢いで、あるソムリエにそんな話をしたことがある。彼は笑いながら、「いやいや、全然邪道ではないですよ。冷やして氷入れてがぶ飲みしたっていいんです。確かにヴィンテージものの高級ワインでそんなことしたら、私ももったいないと言うかもしれませんが、気にぜずにあなた自身がおいしいと思う飲み方をすればいいんです」と言ってくれた。
実際、南仏あたりでは、ロゼワインを頼むと氷がついてくるそうで、それをグラスに入れてさらに冷たくして飲む人も多いのだという。そうだ、ワインだって氷を入れて飲んで構わないのだ。かたく考える必要はない。
冷やしても氷を入れても楽しめるワイン
このニュースは、そんなことを考えていた時に飛び込んできた。「冷やしても氷を入れても楽しめるチリワイン」というプレスリリースのタイトルに目が釘付けになってしまった。まさに我が意を得たり。これなら、堂々と氷を入れて飲めるじゃないか。販売元が、堂々と宣言しているのだから、ワイン通に白い目で見られることもない。
「サンタ バイ サンタ カロリーナ」は、サントリーが、日本人の味覚に合わせてチリの歴史あるワインメーカー、サンタカロリーナ社と共同開発し、2015年から日本限定販売で販売しているチリワインだ。その「サンタ バイ サンタ カロリーナ」ブランドから、今回新たに発売されるのが「冷やしても氷を入れても楽しめる」ワインなのだ。
「サンタ バイ サンタ カロリーナ クール ホワイト ブレンド」
白桃や百合の花を思わせる華やかな香りと、ハチミツのようなほどよい甘さを楽しめる、フレッシュかつフルーティな味わいの白ワイン。