あさつゆ 2016
「ワイン界の女神」の異名をもつというケンゾー エステイトの醸造家ハイディ・バレットが初めてソーヴィニヨン・ブランを用いて手がけた白ワイン「あさつゆ」は、清涼感と芳醇さを併せ持つのが特徴で、3年連続して全米のベスト・オブ・ソーヴィニョン・ブランに選ばれている。
2016年はブドウ栽培にとって理想的な天候が続き、収穫量・品質ともに素晴らしい成功を収めた。その恩恵を反映した「あさつゆ2016」は、ケンゾー エステイト史上に残る名品に仕上がったという。
コルクを開けると、爽やかな柑橘系の香りが湧き上がり、グラスに注ぎ込まれると、グァバやピーチジャムの甘い香り、そしてほのかにバニラのニュアンスを感じるかぐわしい香りがあたりに広がる。
セミヨンのブレンド比率をあげることによって全体のバランスが整い、ふくよかで凝縮感のある果実味を持ちながらも、ソーヴィニヨン・ブランらしい爽やかな酸が長く続き、飲み手に心地良い清涼感をもたらしてくれる。
「その清々しいエレガンスこそ、この白ワインが数々の栄誉に輝いてきた証しなのです」。「あさつゆ2016」のリリースはそう締めくくられている。
ちなみに「あさつゆ」とは、夜明け前に畑に舞い降りた朝靄がブドウの葉に残す朝露のこと。その朝露はやがて昇りきたる朝日を浴びて美しくきらめく。そんなきらめきにも似た透明性をもつことから名付けられた。
あさつゆ 2016
価格:ハーフボトル(左) 4,500円
フルボトル 9,000円
生産地:カリフォルニア州ナパ・ヴァレー
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン89%、セミヨン11%
アルコール度:14.2%
エイジング:6カ月熟成
ステンレスタンク50%、フレンチオーク50%
紫鈴 2014
「あさつゆ 2016」の発売のおよそ2週間後の6月1日に投入されるのが「紫鈴(りんどう) 2014」である。全7銘柄を揃えるケンゾー エステイトのワインの中で、フラッグシップに位置付けられているボルドースタイルの赤ワインで、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベックの5品種のブドウをブレンドしている。
とりわけ今回の「紫鈴 2014」は、華やかな果実の香りとなめらかな口当たりが素晴らしく、一段と繊細でエレガントな仕上がりになっており、「史上最高のグレーテスト・ヴィンテージ」との呼び声も高いという。
さらに「紫鈴 2014」発売を告知するリリースを引用してみよう。
「『紫鈴』の2014ヴィンテージは、言わば映画『美女と野獣』の有名なダンスシーンを彷彿させるようなワインです。野獣のように野性味を帯びた深みのある香りが、美しい女性のような官能的で華やかな香りと絡み合うことで、複層的な香りをもたらしています。
そこには、プラムやブラックベリーといった果実の香りに加え、ブラックペッパー、オレンジピール、そしてしっかりとしたミネラルの香りをも感じることができます。2014ヴィンテージの『紫鈴』は、5種の黒葡萄を使用することで、迷宮のように複雑な表情を持ちながら、繊細かつ柔らかな味わいに仕上がりました。
一口含むと豊かなタンニンと心地良い酸が、口中を優しく包み込んでいきます。すぐにでもお愉しみいただけるワインですが、長く熟成させると、よりまろやかさを増し、理想的な状態に変化していくことでしょう」
ボルドーの代表的5品種をナパ・ヴァレーというテロワールで、辻本憲三という日本人起業家が情熱と理想を持ってつくりあげた最高傑作がこの「紫鈴」である。古来より日本では、紫は高貴な色とされる。ブドウの色でもある。鈴は鈴なり。つまり、「紫鈴」とは高貴なブドウが一面に実るケンゾー エステイトの畑そのものを意味しているという。
カプコンの創業者である辻本氏は「一人でも多くの人に最高のワインを愉しんでもらうこと」を理想に掲げる。ワインはコレクションの対象になっては意味がない。カリスマ栽培家と醸造家を迎えて最高のワインづくりに挑んでいるにもかかわらず、「あさつゆ」にせよ「紫鈴」にせよ、価格がリーズナブルなのはケンゾーの信念に基づいてのことなのだ。
紫鈴 2014
価格:ハーフボトル 6,500円
フルボトル 13,000円
生産地:カリフォルニア州ナパ・ヴァレー
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン53%、メルロ25%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド10%、マルベック2%
アルコール度:15.2%
エイジング:フレンチオーク(新樽60%)
「あさつゆ 2016」は5月9日から、「紫鈴 2014」は5月23日から、下記サイトで予約受付が始まる。
https://shop.kenzoestate.jp