毎年6月初旬の週末には、個人ワイナリーでピクニックが開催される。今年は10日の月曜が祝日なのもあって、6月8、9、10日にピクニックイベントが行われた。今回行ってきたのはWolxheimという村のワイナリー。
実はご縁あって、ピクニックイベントには毎年お邪魔させて頂いている、Domaine Laurent Vogtへ行って来た。もう何年も通っているので、勝手も分かっているので居心地も良い。 このピクニックイベントはVigneron Independentというコンクールや展示会を開催している協会が斡旋している。
ワイナリーに行くと、ちゃんとテントも張られ、雨にも万全。
ピクニックではお馴染みのお客様やご近所さんなど、家族連れや、お年の方が多く集まっていた。イメージ的には村の小さなお祭りのような感じだ。
ピクニックと言っているが、ワイナリーにはバーベキューセットも設置されており、各自持ってきたお肉やソーセージを焼いて食べることもできる。
既に何度も開催されているピクニックイベントで、司会進行の方も慣れたもの。写真でマイクを持っている方はワイナリーのご主人で、ちょうどご挨拶をしていたのだが、その横にいる方が司会進行をされていて、この方はワイナリーの方ではなく、元神父さんなんだそう。
各々のお肉を焼いて、食べるというスタイル。
そして、こちらがこのイベントで提供して頂いたワイン。これらは無料で提供される。ただし、グラスだけ2€で購入。アペリテイフ、メイン、デザート用にワインが用意されている。
こちらのワイナリーさんでお試しできるワインは7種。毎回異なるワインが提供されるが、アペリティフ、食事用、デザート用と飲めるので、それに合わせて食事を持っていくと良いかもしれない。
また、食事は自分で持って行くが、バーベキューだけではなく、デザートのケーキはワイナリーさんから提供される。恐らくワイナリーの方やスタッフさんたちが手作りケーキを持って来てくれているようだ。試しに3種違うりんごタルトを食べたら、味が全部違っていた。家庭で作られるお菓子も堪能できるので、ワインが苦手な方やお子様も楽しめるイベントだ。
こんな機会でないとフランスの家庭的なお菓子を食べることもないし、そんなお菓子とアルザスワインのマリアージュも楽しめるのも嬉しい。
さらに、大きな袋にコルクが入っていて、中のコルクの数当てゲームなどもあり、コルクの数を当てることができると、賞品としてワインがもらえる。食事の後は散歩としてぶどう畑見学もできる。
アルザスでは、ワインのイベントはプロ用の試飲会なども多く開催されているが、こういう村の人達が参加するお祭りイベントもお勧めだ。
ただのピクニックイベントと言う感じではなく、普通じゃ食べられない家庭の味のお菓子がたくさん食べられて、一緒にワインが飲めて、なんとも贅沢な連休が過ごせると思う。ワイナリーによってはカーヴ見学、ミニコンサートなど、いろいろなイベントを開催しているところもあり、ワイナリーによって異なるピクニックイベントになっている。
普通のワイナリーやカーヴ見学と違って、さらなる発見などもあるので、この時期にフランスに来られる方はぜひVigneron Independentのサイトで、行きたいワイナリーのピクニックを探してみると良いだろう。
今回ピクニックに参加させていただいた、ここのワイナリーのワインは日本に入っていないが、ビオワインを生産している。こちらのワイナリーさんはVIGNOBLE COURONNE D’ORというワイン協会に属しており、他のワイナリーさんたちとローテーションでストラスブールのクリスマスマーケットに出展している。クリスマスマーケット時期にストラスブールに来られるなら、運が良ければ、ワイナリーまで行かなくても、ワイン購入もテイステイングも可能だ。