甲斐駒、大中屋、絹の味
続く日本酒3種はすべて純米大吟醸。
「七賢」が掲げる「地元白州の水を体現できる酒」のひとつ、「甲斐駒」は、日本アルプス屈指の名峰、標高2967mの甲斐駒ヶ岳の名前を冠しています。仕込み水として甲斐駒ヶ岳の伏流水、酒米には地元北杜市を中心として栽培される酒造好適米「夢山水」を使用、洋梨やメロンなどを思わせる華やかでフルーティな香りと味わいが特徴です。
「大中屋」は、「七賢」の屋号を冠したもので、酒造好適米の「山田錦」を37%まで削り、手間暇を惜しまないつくりを貫きました。ふくよかな米の甘みは余韻も長く、エレガントなあと味まで楽しめます。
「絹の味」の酒米は、「甲斐駒」と同じ「夢山水」。大吟醸特有のフルーティさと華やかさは抑えめで、食中酒として選びやすい、すっきりとした味わいが馴染みやすいでしょう。
「純米大吟醸 大中屋」は、甲斐駒ケ岳の伏流水と山田錦を使用。優しい甘さと瑞々しいあと味が印象的。
「握り:煮蛤 蒸し車海老 天草海胆」。美しく贅沢な江戸前握りと、七賢の旨みが融合する。
「水菓子:山梨産シャインマスカット スパークリングジュレにて 七賢酒粕アイス 最中仕立て」。スパークリングジュレに「エクスプレッション 2018」を注ぎ入れたら、贅沢な、新生”七賢カクテル”が誕生!!
贅を尽した、一夜限りの「七賢」×「水暉」のコラボ・ディナーはこれでお開きとなりました。このディナーから感じたのは、「七賢」の創造力のすごさです。このひとたちは、古(いにしえ)の息遣い、伝統的な日本酒造りの手法から学びつつ、現代に合った新しい日本酒を生み出そうしている。そうやって日本酒の未来を切り開こうというのです。
今回は、驚きと発見の連続でした。これからはレストランや酒屋で、まだ味わっていない「七賢」アイテムを探してみたいと思います。まだ知らない、唯一無二のお酒に出会えるかもしれません。