ではないです! それどころではありません。
2017年12月1日は「FIFAワールドカップ ロシア2018」の組み合わせ抽選日です。ハリルホジッチ監督がどのようなチームを作るのか、楽しみでなりません。
対戦国を徹底的に分析し、戦略を決める。そして勝つために、ベストな選手を選び戦術を練る。
一番プレッシャーのある難しい仕事が日本代表監督ではないでしょうか?
そう考えていると、ふと、1年前の“ある日本代表の仕事”と思いが重なってしまったのです。
——1年前——-
あれは忘れもしない、海外での日本食レセプションの仕事でした。
私のミッションは、海外で“日本ワイン”に興味を持ってもらい、愉しんでもらうことです。
もちろん、日本でも個々に評価されているワインはありますが、“日本ワイン”の団体戦としては、まだまだこれからというイメージが根強く、欧米列強国のブランドには正直勝てていない現状があります。
その中でどうやって番狂わせのゴールをフランスへ決められるか? それが私に課せられたミッションでした。
会場は完全なアウェイです。敵の嗜好を分析して、どのようなフォーメーションを組むか? ペアリングする料理に合わせて、「選手」をどう選ぶか? そしてどういうプレーで臨んでいくか?
まさに、サッカーです。
違うのは、キーパー以外も全員手を使ってプレーしていいというところ! 笑
監督の私としては、日本代表のベストイレブンを選ぶのに苦労しましたが、最高のベストイレブンを選ぶことができました。
結果、私のトーク(!?)もあり、実に沢山の人たちに手に取ってもらうことができました、そして、さまざまなお客様の笑顔を見ることができたのは本当に嬉しかったです。
そこで改めて感じたことがあります。それは「エチケット」の大切さです。漢字を含めた「デザイン」というものが、人の心を動かし始めるのです。その「先制点」がなければ、きっと勝利は有りませんでした。
味わいの前に勝負は始まっていること、切に感じた瞬間です。松木さんの、ゴーーーーール!が、勝手に聞こえた気もしました。
世界のお客様が、どのような食を愛し、どのようなワインを求めているのか。それは味覚だけではないのかもしれません。視覚を含め、心を動かす全てで、戦う必要があることを学びました。
世界が日本に何を求めているのか?
日本チームが考える情熱はエゴになっていないか?
それを海外へ発信しているだけになっていないか?
力が入っていただけに非常に考えさせられた仕事でした。
なによりも、今後、“日本ワイン”が世界で愛されるためには、世界が求めているものを、もっと知らなければ勝利はないと確信した仕事でした。
まさに孫子曰く、「世界を知り己を知れば百戦殆うからず、彼れを知らずして己れを知れば,一勝一負す。」
そういえば、日本代表サッカーの抽選ももちろん大切ですが、やっぱりクリスマスのプレゼントも一年に一度の「負けられない戦い」でした。こちらは人生に影響を及ぼすので、もっと一大事でした!
妻の挙動をしっかり注意して見ながら、「愛すべき敵国」が一体何が欲しいのかを見つけなければなりません。毎年、敵国のレベルが強くなってきているように思う今日この頃ですが、いずれにしても、今年も何とかゴールを決めて勝てるよう、お財布とも戦いながら勝利を目指して頑張りたいと思います!