J.S.A. SAKE DIPLOMA認定試験
日本酒の認定試験って、「唎酒師」「日本酒検定」などありますよね、Webでも調べて知っていましたが、ワインエキスパート取得したこともあり、私は同じJ.S.Aさん.の認定資格「J.S.A. SAKE DIPLOMA」を受けるんだと、酔った勢いでどうやら申し込んでしまっていました!
1次試験筆記、2次試験ブラインドテイスティング、そして論述試験の3ステップの試験です、ちょっと手強そうです・・。大丈夫でしょうか?
いろいろある日本酒の認定試験の中の1つに過ぎないのかもな~、と正直思いながらも、さっそく教本を読み始めてみると・・・・。お、面白いじゃないですか! まず、「はじめに」という冒頭の田崎真也さんのメッセージがあるのですが、まずそこで心を動かされました。
いやいや、田崎様の「ご挨拶」なんかで騙されないぞ、中身が大切だ、しばらく読んでみようと思い、高速で斜め読みしながら途中まで読み進めました。
そしたらどうでしょうか? 結論、やっぱり面白そうなのです!!
この認定試験が目指すモノは、きっとその他の認定試験と全く違う方向を向いているんだろうなということを感じました。そして面白い。あと写真やデザインも洗練されていて、ソムリエ試験の教本よりも、やる気がでます!笑。ちょっと重いだけです。
SAKE DIPLOMAに感じたこと2つ
まず、1つ目。
「J.S.A. SAKE DIPLOMA」という認定試験の名前がいい。
日本酒ではなく「SAKE」に、そして認定試験・資格ではなく、修了の意のDIPLOMAにしているところ。つまり、英語になっているというところ。
なぜなら、国際的に日本酒の愉しみ方を創っていこうという志を感じたからです。事実、この教本は英訳もされて海外にも発信されるようですが、日本語に閉じていないところがいいなと思ったところです。
そして2つ目です。
今までワインとして体系的に確立されてきた理論から、日本酒にアプローチしているところです。
日本酒の職人の技が素晴らしいとか、これこそが日本酒の醍醐味なのである! という神秘的なところはもちろん否定はしないですが、ワインを勉強した時と同じ形で、できるだけ体系的に「醸造酒」として再構築・整理しようとしている客観的な姿勢が感じられます。
それは日本酒ラバーからすると「新しい評価」であり、ワインラバーが数多くいる世界から見たら「標準的なアプローチ」に見えるようにチューニングしているのかもしれません。
差し詰め、この教本は、日本酒のルース・ベネティクト著の「菊と刀」かもしれません。日本酒ラバーが今まで気付かなかった「日本酒」の魅力を発見してくれる1冊になるかもしれません。ついつい長くなってしまいました、すいません。
でも合格したらもうちょっと偉そうにコラム書かせて頂きたいと思います!笑