麻布十番から白金高輪方面へ歩いて行くとふと現れる、
大きなガラス窓に、暖かい照明。
1階はワインバー。
2階へ続く階段をのぼると脇には、ワインボトルのオブジェ。
自然と高揚感をそそる演出。
カーザ ヴィニタリア
開放感のある大きな窓を目の前に、後ろには日本画風の壁。
白が基調の間接照明。
落ち着いた空間で、さっそく白ワインをいただくことに。
事前にいくつかスペシャリテをオーダーしていたので、
ペアリングが考慮されサービスされた白ワインは、
イタリア ピエモンテ
ランゲ
ファヴォリータ100%
さらに、
オリーヴの青さと味わいが加わったら、
隠れていた旨みが引き出され、ナイスバランス。
予約時に決めていたメニューがさっそくテーブルに。
軽く燻したウナギとキャビア
実は、
このメニューの下には、
「ミネラル白」って書いてあり、
そう、
マリアージュのためのアドアイスが書かれているんです。
料理との相性をよくわかっているマリアージュ。
まったくもって間違いない。
続く前菜は、
テーブルについてからオススメされた
子持ちやりいかのロースト
オリーヴ、ケッパー、香草のケッカソース
フレッシュで糖度の高いトマトが、
やりいかをさらに美味しく盛り上げます。
ペアリングには「ふくよかな白」とあり、
イタリア アルトアディジェ
カステルフェデール
シャルドネ リザーヴ
ブルグム ノヴム
このワインのまま、
タラバ蟹、ズワイ蟹、ワタリ蟹のリゾピラフ
こちらのカーザ ヴィニタリアが得意とする
鋳物鍋を使ったスペシャリテのひとつ。
リゾピラフとは初めて。
しっとりご飯でありながら、
おこげのような食感を持ち、
そこに3種のカニが加わる。
最後のお皿となった、
ブラックアンガス牛
岩塩と胡椒、ローズマリーのココット焼き
赤身肉最高の呼び声高いブラックアンガス。
ムダな脂肪はまったくないのに、
柔らかくジューシー。
上質な肉とは、こういうものかとあらためて実感させられる。
さあ、
最後のペアリングは、
「赤・グランデ」と書いてある。
だけど、
ここからボトル1本は飲めないね、と話していたら
なんと、
バルバレスコがグラスでいただける、という朗報!
イタリア ピエモンテ
ナダ フィオレンツォ 2011
ほの暗い店内ながら、
いや、それゆえに、色調の淡さは上品。
今回はグラスワインだったけど
ボトルで好きなワインを選びたければ、
リストから選ぶもよし、
ソムリエさんにきくもいい。
さらっと距離感を保ち、圧迫感のないサービスはまさに星付き。
ここぞ!! とキメたい一夜の舞台にもオススメ。