丹後の一刻干し するめいか
家に宅配クール便が届いた。伝票を見てみると京丹後からの配送だった。京丹後とは日本海に位置する京都の北側で、天橋立や伊根の舟屋などで知っている方も多いのではないでしょうか。
箱を開けてみたらそこには、丹後の美しい海の宝がぎっしりと詰まっていた。8年ほど仕事で通った丹後。定宿にしていた旅館の女将からの誕生日と新居祝いのプレゼントだった。地場の力が詰まった産品。沖ギス、カレイ、産地特産するめいか……現地を訪れることが難しい今は特に嬉しい。
この中で気になったのが、するめいか。するめいかといえば、干されてバキバキに硬いイメージがあるのだけれど、今回のは一刻干しという塩で軽く干し上げた半生の一夜干しだ。
今回はこれを使って、パッパッと簡単に、ワインに合うおつまみにしよう。
イカの半生っぽさ、ふわふわ感、歯ごたえを残すために三重県伊賀市で作られている土鍋で酒蒸し風にした。
忘れてはいけないのが、ぼくが宣伝している、カットぶなしめじを合わせること。最後にフレッシュの青ゆずをぎゅっと絞って、ワインと寄り添わせた。
レシピ
材料
するめいか 一杯
にんにく 1片
カットぶなしめじ 1P(150g)
酒(日本酒or白ワイン) 100cc
出汁醤油 大さじ3
青ゆず カット
バター 適宜
作り方
1 するめいかを適当な大きさにカットする。
2 にんにくを2分の1にカットする。
3 土鍋に1、2とカットぶなしめじを1袋入れ、出汁醤油と酒を入れて混ぜ、5分ほど蒸す。
*最初強火2分 中火2分 火を止め蒸し1分ほど
4 蒸しているに間にバターを少々入れても美味。
*仕上げに青ゆずを絞る。
旨味をまとめ、味わいを増やしてくれるペアリング
料理に使った酒をその料理を食べるときにも飲む、というのも、手軽なワインと料理の合わせ方。今回は「コノスル 20 バレル リミテッド・エディション シャルドネ」を合わせた。
このワインは、迫力あるボトルとワインの色合いが素敵で、樽熟成したリッチなシャルドネは、今回の料理と合わせると、イカにはまろやかさと甘み、そして少しカニのような風味も感じるようにしてくれる。シメジからは栗のような甘みが感じられるようになるのが面白い。両者がより柔らかくまとまり、そしてもちろん、清涼感もある。バターをプラスしたらバケットもよく合う。
日本風なんだけどなんか外国も感じとることもできるこのレシピ。秋の味覚にいかがでしょうか?
今回 合わせたワイン
コノスル
20バレル リミテッド・エディション シャルドネ 2018
生産国/地域 チリ/カサブランカ・ヴァレー
品種 シャルドネ100%
希望小売価格 2,800円
輸入元 スマイル