老舗ならでは
「だれもが安心して楽しめるワインバー、という感じ。ワインは安いのから高いのまで、明治屋直輸入モノがいろいろ揃っている。僕はスペインのカバがいいと思った。カバは最近すごくよくなっていて、来年あたりブームが来ると思う。料理は明治屋の『缶つま』を上手に使っていて親しみやすい。会社帰りにふらりと寄るのにいい」
以上は、11月10日(木)に開かれた『明治屋ワイン亭』のレセプションに参加させていただきました「WINE-WHAT⁉︎」編集長不肖ヤマダヤスシの感想です。
明治屋のプレスリリースによると、コンセプトは「大人が落ち着いて過ごせる、居心地良いワンランク上の空間」。ワインラヴァー注目のワインは明治屋が直輸入するアイテムからスパークリング・白・ロゼ・赤を厳選約120品目、定番として揃えている。
たとえば、赤ワインはフランスのボルドーからマルゴー、ポイヤック、サンテステフ、サンジュリアンといったメドック地区のグラン・ヴァンを中心に取り揃えている。ブルゴーニュからはサントネイ、ニュイ・サンジョルジュ、ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニほか。イタリアのトスカーナからはキャンティ・クラシコ、ピエモンテからはバローロ、とキリがありません。もちろんカリフォルニア、チリ、オーストラリアなど新世界の多彩なワインもラインナップされている。
なにしろ老舗のやることだけに、ワイン保管温度は徹底管理、デキャンタージュによるワインのコンディションの最良化、味わいと香りが引き立つ最適なグラスの使用する。常時在庫は約600本。内訳は、温度設定の異なる5台のワインセラーに約540本、デイセラー(グラスワイン中心)に60本。グラスワインは1杯600円〜1800円前後のお手頃価格。ボトルワインは1本3000円〜20000円前後。格付の高いグラン・ヴァンやヴィンテージものは時価となる。
不肖ヤマダの料理についての感想は、プレスリリースの表現だと「フレンチと和食をベースに古典的な調理法を踏まえた上で真空調理法を採用し、常に安定した美味しさを保証する」となる。しばし、リリースの写真で眼福を味わっていただこう。
旬の素材のほか、さまざまな明治屋製品、マッシュルームやうずら卵、コンビーフ、パイナップルなどの缶詰を積極的に使用するというのも、明治屋ならでは。パスタやオイル、ビネガーなども自社取り扱い製品で、小皿料理からデザートまで幅広く美味しさを表現するという。つまり、こちらのお店はハイカラ用食品の老舗・明治屋の見本市会場でもある。
なお、京橋エドグラン内の『明治屋ワイン亭』に隣接して、明治屋直営レストラン『京橋モルチェ』も11月15日(火)にリニューアルオープンする。こちらは昭和8年の「明治屋京橋ビル」完成以降、地元で親しまれてきた老舗洋食レストランで、ビル改築のため休業していた。ハンバーグやマカロニグラタン、カレー等、「親しみやすい洋食」が「三丁目の夕陽」的郷愁を誘う。
■DATA
明治屋ワイン亭
営業時間 月〜土曜日 16:00〜23:00(LO 22:00)
定休日 日・祝日・年末年始
電話番号 03-3271-1879
住所 東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン 地下1階