今年夏に誕生した商業施設「コモレ四谷」。その一階にオープンしたのが、「マルゴ四谷」だ。都内に多数店舗を持つ、ワイン好きなら誰もが知る同グループだが、新店では初めてワインブティックを併設。グラスワインも豊富にそろえ、本格的なビストロとしてはもちろん、ランチやカフェ利用もOKの最旬スポットとして注目されている。
ショッピングの途中にここを訪れたのは、「ワインワット」連載でもおなじみ、田原可南子さんの妹の奈美子さん(右)とお友だちの春菜さん(左)。学生時代からの友達で、社会人3年目の2人は、SNSでチェックしたお店で毎月のように食事を楽しんでいるという。そんな時、絶対に欠かせないのがワイン。テラス席に着くと、早速ソムリエに相談。ちょっとリッチにシャンパーニュをオーダーすることにした。
「初心者から愛好家まで、誰もが納得!」と薦めてもらったのが、ジャカールの「モザイク・ブリュット」。一口飲んで、その味わいに驚いた二
人。「スパークリングは飲み慣れているけれど、これは美味しい! 爽やかなだけじゃなくて、香りもすごく複雑な感じで……」と感想を話し合った。
ジャカールは、1964年に創業した気鋭のシャンパーニュ・メゾン。圧倒的な品質が話題を呼び、今や世界70カ国で愛される存在に。その高いクオリティの秘密は、ブドウの質の高さと贅沢な造りにある。1800以上ものブドウ生産者と醸造・販売契約を結び、栽培面積2200ヘクタールはAOCシャンパーニュ全体の7%にも及ぶ。膨大なブドウのなかから吟味・厳選を重ねたものだけを用いて、特別な1本を生み出すのだ。ブレンド技術が優れていることは言うまでもなく、15カ月以上の熟成が規定とされるノン・ヴィンテージでさえ、3〜4年熟成させた後に出荷するなど、独自のこだわりを貫く。
さて、本物だけが持つ豊かな香りと味わいにすっかり魅了された彼女たち。続いてモザイク・ブリュットにぴったりのお料理をソムリエに提案してもらった。登場したのは、「キタアカリと半熟卵のポテトサラダ」に「赤エビのサフランマリネ」。
「このポテトサラダ、マッシュしたものとフライにしたものが入っている。泡のシュワシュワした刺激になめらかさとカリカリした食感、香ばしさが合う。卵を崩してソースみたいに混ぜると、コクもプラスされ、何通りにも楽しめておもしろい」と奈美子さん。春菜さんは、「シャンパーニュを飲むと、エビの甘味や旨みがいっそう広がる感じ。サフランのエキゾティックな香りとも相性抜群」と互いにマリアージュ話で盛り上がった。
ラグジュアリーなお酒の代名詞である、シャンパーニュ。でも、楽しむシチュエーションは自由。〝知る人ぞ知る〞実力派メゾンの1本をあえてカジュアルに味わうという贅沢。今すぐ体験してみてはいかが?