ESPRIT de TAILLEVENTではグラスワインが充実
1973年から三ツ星を守り続ける、パリの、もはや歴史的に重要なレストランといっても過言ではない「タイユヴァン」。そのタイユヴァンによるワイン店「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン」の東京店が日本橋にオープンしたのは、2018年の9月のこと。そして、このほど、このタイユヴァンの名を関する施設としては、はじめてのカジュアルダイニング「ESPRIT de TAILLEVENT(エスプリ・ド・タイユヴァン)」が、東京、千代田区の「丸の内テラス」にオープンします。
パリのタイユヴァンはもちろん、レストランなのですが、ワインのセレクション、管理においても、ワインの国、フランスを代表する目利き。タイユヴァンにはカーヴがあり、その番人であるキャヴィストがいて、ワインの状態を熟知し、ソムリエとともに、飲み頃を判断。さらに、そのカーヴには、「コレクション・タイユヴァン」という、生産者がタイユヴァンのために仕立てたワイン、というのもあるのです。タイユヴァンはワインを造る人にも尊敬されていて、タイユヴァンに採用される、というのは、生産者にとっても特別な意味をもっています。
エスプリ・ド・タイユヴァンはそのタイユヴァンがもちろん監修していて、コレクション・タイユヴァンをはじめ、タイユヴァンお墨付きのワインを買える店なのですが、カウンターで10席、テーブル3卓6席、テラス4卓8席のレストランスペースがあり、ここで、常時30種類ものグラスワインが楽しめるのが特徴(90ml、税別800円から)。料理も、タイユヴァン監修のもと、日本の季節の食材でフランス料理をつくる、というスタイルで、店の雰囲気に合わせて、気軽な、しかし正統なフランス料理がメニューに並んでいます。
プレス向けの内覧会に登場したワインは、フランス南西地方、ガイヤックのモーザックを使ったスパークリング、白ワインはブルゴーニュ マコン・ヴィラージュのシャルドネ、赤ワインはロワールのAOCアンジュ(Anjou)のガメイを使ったものでした。
いずれも、なかなか、平素、出会わないようなワインたち。ワイン好きは、その愛好のレベルを問わず、面白い出会いに恵まれるのではないでしょうか。今回は、順にフォアグラ、甘海老のタルタルとオレンジ、パテ・ド・カンパーニュという食とのペアリングが用意されていて、タイユヴァンが重視するワインと食の調和も体験できました。タイユヴァンのペアリングの考え方については、こちらの記事も参照いただければ幸いです。
もちろん、エスプリ・ド・タイユヴァンでは、およそ480種類を揃えている、という、店内のワインを買って、それを抜栓料1,000円(税別)で、その場で楽しむこともできます。
その他の施設もご紹介
このエスプリ・ド・タイユヴァンがある丸の内テラスは11月5日(木)にオープンする施設で、エスプリ・ド・タイユヴァンの目の前には、20種類の本格パエリアを中心として、スペイン料理が楽しめる「バル ポルティージョ デ エスパーニャ」、隣に豚肉料理を得意とするイタリアン「YOTTERIA GAKU」、さらに、四川料理の「ジャンピングパンダ」、カラオケシステムの「DAM」や、カラオケボックス「ビッグエコー」で知られる第一興商が手掛ける、昼から夜、朝まで過ごせる大人の遊び場をコンセプトとした「MARUNOUCHI BASE」といった、飲食店が続きます。「MARUNOUCHI BASE」についていえば、1階部分がアメリカンな雰囲気のダイナーで、2階にはダイニングエリアのほか、バー、ダーツ、卓球台、さらにカラオケルームも備えています。
階が飛んで9階、10階は、11月5日(木)時点ではプレオープンとなり、2021年春にグランドオープンが予定されている、モダンなレストラン「THE UPPER」。トランジットジェネラルオフィスが手掛ける、フラッグシップレストランです。
地下には、丸の内のビジネスパーソンに向けて、アメリカンなバーバーショップ「HIRO GINZA BARBERSHOP」、靴磨きの「千葉スペシャル」といった店もあり。お食事前の身だしなみまでサポートしてくれます。
テラスというだけあって、開放的な丸の内テラス。ランチはもちろん、アペリティフからディナーまで、あるいはそのあとも、過ごせてしまえそうです。