4 ビーバーブレッド(パン屋さん)
割田健一さんの提案
ワイン:ラ・カラブレッタ カラカラ・ロッソ
パン:マルディ グラ 100g140円(税別)/BEAVER BREAD
チーズ:ラクレット
外はカリッと、中はしっとりもちもちの食感は楽しい〈マルディ グラ〉の、重なりあう小麦の豊かな香りと味にマッチするワインは、自然農法で造られたジューシーな果実味と酸が特徴的な〈ラ・カラブレッタ〉。〈ラクレット ドゥ サヴォワ〉とともに。
カンパーニュにトロトロのラクレットとシチリアワイン
惣菜店や米屋など、軒を連ねる小さな商店が人々の手の届く距離にあり、日々の暮らしを彩っていた古き良き昔。そのとき必要な分だけを買い、店主との会話に花を咲かせる。
今、そんな街に住めたらなんと贅沢なことだろう。
実は、東日本橋には似た光景を目にすることができる。「ビーバーブレッド」ができてから。
いつ訪れても目にする人、人、人。手にしているのは”まちのパン屋さん”おなじみの(とはいえ高度なアレンジが効いている)菓子パンや、名店とコラボした遊び心のある惣菜パンなど。量り売りのカンパーニュ〈マルディ グラ〉も、オープン当初から人気がある。
それもそのはず、作るのは元「ブーランジェリー レカン」シェフの割田健一さんなのだ。
「カンパーニュの作り方は、基本的に変わっていません。レカンで出す料理のソースは酸味があったので、香りはパンで楽しんでほしい。やはり、小麦粉の香りのおいしさを味わってもらいたい」と、フランス産有機小麦をベースにライ麦はドイツ産と国産の5種、全粒粉は5種をブレンドしている。
「パン作りを始めたお金がない頃でもワインは買っていました。パンと合わせるなら飲みやすさは必要」と割田さんが〈マルディ グラ〉に合わせて選んでくれたのは渋みが少なく口当たり軽やかな〈ラ・カラブレッタ カラカラ・ロッソ〉。
「家飲みは3000円くらいのワインがちょうどいい。そこにチーズがあるとうれしくなります。トロトロに溶けたラクレットを熱さのギリギリで食べるのがおいしいんです」
13坪ほどの店内には懐かしさと新しさのあるパンがずらり。夜にはバーとして店を開けることも。割田さんと親しい腕利きシェフによるつまみやお酒を楽しめ、告知なし&不定期にもかかわらず毎回大盛況。
ビーバーブレッド
東京都中央区東日本橋3-4-3 1F
tel.03-6661-7145
営業時間 平日8:00 〜19:00、土日祝8:00 ~ 18:00
休日 月(火不定休)