オーストラリアの食材とテイストを日本の調理技術で
オーストラリア、シドニー。そういわれて、なにをおもいうかべるだろう?
青い空と海と、海にせまって林立するビル郡のイメージだとしたら、そのなかにはきっと「オペラハウス」と「ハーバーブリッジ」があるとおもう。そのオペラハウスとハーバーブリッジのあいだに広がるシドニー・コーブ沿いの一帯を、サーキュラー・キー(Circular Quay)とよぶ。
オーストラリア最大の人口を有し、南半球を代表する世界都市であり、かつ南半球の金融の中心地であるシドニーの、その金融機関があつまるエリア、サーキュラー・キー。そこで、ひときわ目立つビル、ゲートウェイ ビルディングに3月にオープンすると、ビジネスマンたちのランチの、そして夜はコーポレートパーティーの場として注目をあつめているレストランがある。
その名を『TOKYO LAUNDRY SYDNEY(東京ランドリー)』。オーストラリアではいまだめずらしい、日本人の経営する、日本料理をベースとした店だ。
東京ランドリーといっても、クリーニング屋さんでも洋服屋さんでもない。クリーニング屋さんだった場所ではじまったレストランでもない。
東京ランドリーの名前は、ランドリーのなかに存在する洗濯機の、そのなかに発生するスパイラル、つまり渦からきているのだという。
この渦に、店のコンセプトがこめられていて、巻き込んで中心にひきこむ渦と、回転にのせて拡散する逆回転の渦、その双方の渦で、色々な国の食文化をあわせてなにかをつくりあげ、そのできたものを広げていく、そんな店になろうと、渦を巻き起こすモノ、コト、そしてサウンドを求めて東京ランドリーは誕生した。
ゆえに、東京ランドリーはオーセンティックに和食を追求するようなレストランではない。シェフ、四方田雅彦氏は、日本人にして、フレンチの達人。「レストラン アルバス」の総料理長時代には、同店が「ミシュラン ガイド東京 2008」で一つ星を獲得している。調理するのはオーストラリアの食材。和食の食材が潤沢にそろうわけではないオーストラリアだからこそ、食材の個性を探りながら組みあわせ、つくる料理には、あたらしい驚きがある。これが、東京ランドリーの渦だ。
一番人気はTokyo Laundry Sushi Roll、イチオシはTokyo Lobster Dog
そして、オーストリアワインを楽しめるのも、東京ランドリーの魅力。もちろん、お隣にはニュージーランドというワインの名産地があるわけだけれど、オーストラリアの食材をつかった料理であれば、オーストラリアワインをあわせたい。最近やり手のビジネスパーソンの間では和食にキリッとしたピノ・グリがもてはやされているとか。もちろん、和牛のタタキや焼き鳥ならばヴィクトリア州のピノ・ノワールもいい。ちなみにワインや料理の質問や相談に関して、東京ランドリーには日本語のわかるスタッフがいるのも、日本人には嬉しいところ。
レストランにいく理由はなんだろう? おなかがすいたから。それはもちろんそうだけれど、そこですごしたい時間があるからではないだろうか。
シドニーを訪れた際には、東京ランドリーでちょっと長居して、オーストラリアの日本料理とオーストラリアのいまを、体験してみてはいかがだろう。
住所|Level 1 03/04, The Gateway Plaza, 1 Macquarie Place, Sydney, 2000
電話|+61 (0)2 9251 3323
営業時間|11:30 – 15:00、17:30 – 23:00
URL|https://www.tokyolaundry.com.au/
Facebook|https://www.facebook.com/TokyoLaundrySydney/