まろやかながらコクとインパクトあるワインに
かつてはジャンクなイメージが強く、ストリートフードの代表格だった、ハンバーガーのグルメ化が止まらない!
具材をバンズで挟む自由度から、名だたるシェフがこのカテゴリーに参入。すでに、メイン料理としての風格を誇るものが多数登場しているのだ。ならば、ビールやコーラではなく、ぜひともワインと合わせたい。
早速、「ワインワット」編集部は恵比寿の人気フランス料理店「ル リオン」原雄一郎シェフにコンタクトを取り、カリフォルニアの名門ワイナリー「ベリンジャー」カリフォルニア・カベルネ・ソーヴィニヨンに合うハンバーガーの創作を依頼した。
ベリンジャーは、140年以上の歴史を持つ生産者。重力式の供給装置、手掘りセラーでの操業、1943年のワイナリー公開ツアーなど、類まれなパイオニア精神から初のチャレンジを重ね、世界で初めて赤白両方のアイテムで「ワイン・スペクテイター」が主催する「ワイン・オブ・ザ・イヤー」の栄冠を勝ち取る快挙を成し遂げた。
洋ナシや桃、柑橘の香りを持つシャルドネは、完熟感のあるフルーツ香とすっきりした酸から、フランス料理店で味わう野菜や魚介、チキンなど食事の前半を飾る料理に幅広く柔軟にマッチしてくれる。
カベルネ・ソーヴィニヨンは、プラムやダークチェリーなどの豊かな香りに心地よくきめ細かいタンニンと、満足感はありながら親しみやすい味わいが特徴。
原シェフが提案してくれたのは、低温調理でじっくりと火入れしたエゾシカの肉にフライパンで香ばしく焼き目をつけ、ワイン仕立てのポーチドエッグ、ルッコラ、パプリカパウダーとカイエンヌペッパーを加えたマヨネーズなどを挟んだ、フランス料理発送の贅沢な一品。付け合わせは、カラリと軽やかに油で揚げた大胆なサイズのオニオンリング。
「まろやかながらコクやインパクトがあるワインなので、ジューシーで香りのある鹿肉を主役に据えました。ワインの豊かな果実味との距離を近づけるため。ソースには
ブルーベリーを使っています」
互いを合わせてみると、ジビエ特有の鉄分を感じさせる血の旨味とワインのジューシーさが相まって、印象的な余韻へ続く。
こちらのグルメバーガーは、6月15日〜7月末のディナータイムで提供を予定している。ジューシーな肉を主役としたバーガーにかぶりつく醍醐味。フランス料理を熟知したシェフが考案した、期間限定の一品とワインのマリアージュ。ぜひ訪れて感動に浸ってほしい。
ル リオン
東京都渋谷区恵比寿1-21-16
電話 03-3445-8131
営業時間 平日11:30 ~ 24:00(ランチ~ 14:00、ディナー18:00 ~ 22:30L.O.)、土・祝日12:00 ~ 23:30(ランチ~ 15:00、ディナー18:00 ~ 22:30L.O.)
定休日 日曜日※月1回月曜不定休
※営業時間や定休日、メニュー内容は変更になる可能性がございます。詳細は店舗へお問い合わせください。