探求2 ロース(タレ)
波田 太郎ちゃん(=永松さん)、どれくらいがいいですかね?
永松 もうそろそろひっくり返したほうがよさそうだなぁ。焼きすぎないほうがいいと思うよ。
波田 いやいや、ワインの話なんですけど(笑)。
永松 あっ、ワイン?
永松 ケン・ライトのピノ・ノワールもいいんじゃないですか?
山下 (パクッ)タレがけっこう甘い。
斎藤 このロース、サシがほどほどで肉の食感があるから……。
山下 う~ん、ピノと美味しい。
永松 ピノの甘さとちょうどいいね。
斎藤 あっ、ガメイ(=ムーラン・ア・ヴァン)いいかも。最初飲んだ時はパワフルなワインと思ったけど、お肉食べながらだとそんなに強く感じませんね。
山下 ガメイ、いいですね。私は好き。
斎藤 ワインにちょっと甘みがあるほうがいいのかな。
――さて、タレ付きロースにはどのようなワインが合いました?
波田 私はサンジョヴェーゼがよかった。
永松 最初に来る甘さと、やっぱり酸が大事かな。
波田 香りが両方膨らむ感じ。ワインと一緒に肉の風味も広がって。
山下 サンジョヴェーゼは酸のおかげで最後すっきり終わり、ピノは肉と絡み、溶け合うみたいな。
斎藤 サンジョヴェーゼだと酸が勝っちゃわない?
山下 それが心地よくないですか?
永松 うん、酸が脂を流してすっきりさせてくれる。
波田 とくにたくさん食べるなら、サンジョヴェーゼのほうがいいかもね。
ーー結論。甘いタレ付きロースには甘みと酸味の調和した赤ですね。