ワインと船の美味しい関係
ここからが今回の本題! アメリカのワイン評価誌『ワインスペクテイター』は、セレブリティクルーズのワインリストを陸上のレストランと比較して遜色ないワインリストと称賛し、セレブリティクルーズの9隻の船に、「ワインスペクテイター レストランアワード」をおくっています。セレブリティクルーズはクルーズ業界最高のワイン船です。どんなところがすごいのかをご紹介します!
5. 世界中のワインが積まれている
一隻に積まれているワインボトルの本数は1万本。種類は400種類にものぼります。価格は1本21ドルから、なんと8,000ドルまで! そのうち、100種類以上が、バイ・ザ・グラスでも楽しめ、それだけでもかなりバリエーション豊かです。ワインの産地は、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、アメリカ、チリ、オーストラリア、ニュージーランド……世界の食に世界のワイン。船内にいながらにして、食の旅も出来てしまいます。一度に飲みきれなくても、ワインボトルは保存してもらうことができ、クルーズ中であれば、食事の際に続きを楽しめます。
・ワインリストの一部をご紹介!
これらはリストのまだほんの一部。そして、リストにないワインもあるそうです……
セレブリティクルーズの船のなかで、「ソリスティスクラス」と呼ばれる大型の客船には、この巨大なワインタワーがあります。これはニューヨークに拠点をおく、トランシルヴァニア出身のデザイナー、アダム・ティハニーの手によるもので、飾りではなく、実際にワインボトル1,800本を収納でき、温度管理もなされています。ワインをオーダーするとソムリエが実際にここからボトルを持ってきてくれるのです
・これいくら? 想像がつかないワインも
「我々のコレクションにはこんなものもあります……」と、セレブリティクルーズが教えてくれた秘蔵のワインは……
ボルドー5大シャトーであればシャトー・ラフィット・ロートシルトの1898年、シャトー・ラトゥールの1929年、シャトー・マルゴーの同じく1929年。シャンパーニュではエドシック・モノポールの1907年。高級なワインではかならず名前のあがるシャトー・ペトリュスやアメリカであればスクリーミング・イーグルといった銘柄もセレブリティのワインコレクションにちゃんとあるのだそうです。海の上で飲んだら、ロマンチックでしょうねえ。
こちらはシャトー・ラフィット・ロートシルトの2001年
6. セレブリティ オリジナルのワインもある
名門ワイナリーのワインを、比較的リーズナブルな価格で取り揃えているセレブリティクルーズ。カリフォルニアのワインがフランスのワインにまさる評価を獲得したことでワイン業界の伝説として語られる1976年の「パリ・テイスティング」。トップの132点をとったワインは、シャトー・モンテリーナの1973年のシャルドネですが、これを生み出したが、ワイナリー「ガーギッチ・ヒルズ」。以来、キング・オブ・シャルドネとよばれるこのワイナリーが、なんとセレブリティクルーズ限定でシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンを造っています。
またケンダル・ジャクソンを筆頭に、アメリカのみならず、いまや世界中にワイナリーをもつジャクソン・ファミリー・オブ・ワインもセレブリティクルーズ限定のシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンを造っています。これは後述のセレブリティクルーズでソムリエを指導するマスター・ソムリエの存在もおおきいのでは……乗船したら、飲んでみたいワインたちです。
7. 1船10人以上のソムリエ
セレブリティクルーズには、大型のソルスティス・クラスで1船23人のソムリエと1人のセラーマスターで24人のワインのプロが、ミレニアム・クラスでも12人のソムリエと1人のセラーマスターが乗船しています。セレブリティクルーズ全体では200人以上のソムリエが在籍。しかも指導者はカリフォルニア最高峰のワイナリー、ケンダル・ジャクソンのアンバサダーをつとめ、世界にこれまで15人しかいないという、マスター・ソムリエとサーティファイド・ワイン・エデュケイターのダブルタイトルをもつ男、マイケル・ジョーダン。ちなみに、マスター・ソムリエだけでも、その資格取得は難関で、世界に249人しか保有者はいません。 エンターテインメント性の高さはこんなところからもきているのでしょう。
乗船したらすぐ予約を!
8. 船上のワインレッスン
ソムリエたちは、食事の際のワイン選びのサポート、「セラー・マスター」という船内ワインバーでのサービスだけではなく、ワインのレッスンも行っています。
クラスは、ビギナー向けから、上級者向けまであり、フランス、イタリアといったワイン産地のワインの特徴を体験しながら学べる基礎的なものから、ハイエンドワインのテイスティング講座、フードペアリングの手ほどき、さらに、グラスの選び方まで多彩。ちなみにリーデルグラスの違いを楽しむパッケージでは、実際に、そのグラスがもらえるそうです。
これらのレッスンは、乗船後に予約受付開始。すぐに満席になるほどの人気とのことなので乗船したらすぐに予約を!
船内のワインバー「セラー・マスター」
9. ワインがお得になるパッケージあり
セレブリティクルーズのワインは、一般的な陸上のレストランとくらべると、かなりリーズナブルな価格設定なのですが、さらにワインがお得になるパッケージもあります。
リストから規定の本数のボトルをセレクトできるサービスで、「クラシックワインパッケージ」と「プレミアムワインパッケージ」の2パッケージがあり、このパッケージで買ったワインはレストランで食事する時に出してもらうか、自室に持ってきてもらって楽しめます。ワイン選びにあたってはもちろん、ソムリエへの質問は大歓迎。
クラシックワインパッケージは、船内ワインリストの価格から10%オフの価格になる、3本で128.62ドル、5本で211.22ドル、7本で293.82ドル(サービス料込)のパッケージ。
プレミアムワインパッケージは、船内ワインリストの価格から15%オフの価格になり、クラシックワインパッケージよりも高級なワインが含まれます。クラシックワインパッケージのリストのワインを選ぶこともできます。こちらは3本で175.82ドル、5本で258.42ドル、7本で352.82ドルです。
以下に実際のリストを公開します。
10. ワイン好きが嬉しい、船外アクティビティ
もしも、寄港地がワインの産地のそばだったら……きっと船のシェフやソムリエと行く、ワイン関係の船外アクティビティの企画があるはずです。ブドウが育ち、ワインになる現場、その土地の食事。ワインの生まれるその場所を訪れると、ワインはぐっと楽しくなるものです。ワイン以外でも、地元の市場をめぐって食材を探したり、ビールやウイスキー、お茶にスパイスなど、寄港地に応じた食のアクティビティが用意されているのですが、ワインに関係するプログラムが多いのは、ワインと縁の深いセレブリティクルーズならでは。参加費用は1人100ドル以下のものが多いのですが、食関係の船外イベントにどんなものがあるかは、こちらから!
畑だけみてもわかりませんが、こちらはニュージーランド北島のホークスベイ地方の畑とのこと。なかなか普通には行けないのでは?