
アヴェレーダ社5代目マーティン・グエデスさん(右)と、ポルトガル投資振興庁駐日代表ジョゼ・フェルナンデスさん(左)。
ポルトガルと日本の近い仲
「カザル・ガルシア」を展開するヴィーニョ・ヴェルデ最大手アヴェレーダ社の当主マーティン・グエデスさんと、ポルトガル大使館・経済参事官ジョゼ・フェルナンデスさんの目の前にあるグラスに、つめたく冷やしたカザル・ガルシアが注がれました。
乾杯にあたってジョゼさんは「ヴィーニョ・ヴェルデの日本への輸出量はここ3年、毎年どんどん伸びているんですよ。日本の方に愛され始めている証拠でしょう」と笑顔。
マーティンさんも「私は今回が初来日ですが、それにしても日本の夏、青空に私たちのワインは合いますね。嬉しいです」と空を見上げます。
「もしかしたら、それも当然かも」とジョゼさん。
「ポルトガルと日本の関係は長く16世紀から始まっています。貿易を通じても、とても素敵な関係が続いています。最初に日本に来たワインもポルトガルのものと言われてるんですよ。それにポルトガルを日本語の漢字で書くと『葡萄牙』。ほら、ワインでつながっているんですよ!」
ジョゼ・フェルナンデス
ポルトガル投資貿易振興庁 駐日代表であり、ポルトガル大使館 経済参事官。
「私もポルトガルと日本の関係は存じ上げています」とマーティンさん。
マーティン・グエデス
ポルトガル・ヴィーニョ・ヴェルデの最大手アヴェレーダ社5代目当主。ポルトガルワイン協会副会長でもある。
「地理的には離れた国ですが共通点が多い。お互いにとても素晴らしい海を持っていて、漁業、航海技術がある。そしてなんといっても食文化ですね。天ぷらやカステラなどポルトガル源流のものが浸透しているのがうれしい」
味付けは塩で
ジョゼさんは日本語を交えて「私は魚料理が大好き。ポルトガルでは、タコなどはもちろん、イワシの丸焼きなど日本人にも楽しんで頂ける料理が沢山あります。テイストも似ている。
日本では、ハラハチブ(腹八分)、ポルトガルにも、まだちょっとお腹がすいているぐらいが一番おいしいという金言がありますけど、ヴィーニョ・ヴェルデとあわせると、とてもそれでは我慢できない関係(笑)」。
「そういえば日本に来てすぐに和食をいただいたのですが」とマーティンさん。
「刺身とも合いますよ。淡白な白身魚から脂ののったマグロまで、カザル・ガルシアのみずみずしい味わいは鮮度の良い魚の味わいを引き立ててくれます。ポルトガルに由来すると言われる天ぷらとの組み合わせも、からりと揚がった衣と、カザル・ガルシアの微発泡が響き合う、素晴らしいものでした。
それから、ワサビ!
とてもあいます。2、3日続けていただきました。この日本のスパイスとの相性は発見ですね」
ワサビの緑はヴェルデ(緑)と気分的にもいいパートナーになりそう。爽快感を食にもたらす相乗効果が期待できる。
さらにジョゼさんから日本通らしいこんな提案が。
「日本の食文化は多彩です。私は焼き鳥もおススメしたい。ぜひとも塩で。
素材を活かして、シンプルに塩で味付けした料理がこのワインには合います。ワインが持っているミネラル感と、素材の味をそのまま高めてくれる塩味とが互いに引き立て合う、そこはポルトガル料理も日本料理も同じです。
ポルトガルの料理なら名物の塩ダラのコロッケ、日本の料理なら定番の枝豆、そして焼き鳥。これにカザル・ガルシアがあれば、まさに理想的なマリアージュが楽しめます。ぜひともお試しください」
塩ダラのコロッケ、気になります、というと、マーティンさんはニッコリ。
「ポルトガル人は塩ダラをとても愛しています。バカリャウと呼ばれる国民食で、365日分のレシピがあるんですよ。オーブンで焼いたりフライにしたり、冷たいものあったかいものもあります。日本の方はとても豊かな食習慣を持たれていますからぜひ、カザル・ガルシアとあわせて試していただきたいです」

カザル・ガルシア(右)
1870年に創立された歴史あるワイナリー、アヴェレーダ社の主力商品。1939年に発売されて以来、世界70カ国以上で販売され、ヴィーニョ・ヴェルデでは世界売上No.1ブランド(※)になっている。青リンゴのような繊細でフルーティーな香りと爽やかで軽やかな味わいが特長。アルコール度数9%。微発泡。ブドウは、アリント、ローレイロ、トラジャドゥラほかがブレンドされている。参考小売価格(税別)1,300円(オープン価格)。
カザル・ガルシア・ロゼ(左)
ラズベリーやイチゴのような香りでフルーティーな味わいが特長。ブドウは、ヴィニャン、アザル、ボラサルをブレンド。アルコール度数9%。微発泡。参考小売価格(税別)1,300 円(オープン価格)。
(※)ヴィーニョ・ヴェルデ地域生産者委員会統計の2016年ヴィーニョ・ヴェルデ販売量において世界売上No.1。
ヴィーニョ・ヴェルデとは?
ポルトガルの北部からスペイン国境へと広がる地域が産地。完熟前に収穫されて醸造することから、比較的アルコール度数が低めで、フレッシュで軽快な味わいが特徴とされるワインの総称。
カザル・ガルシア・ロゼにも舌鼓!
「では私からも提案」とマーティンさん。
「シーフードライスもいいですよ。オリーブオイル、オニオン、ガーリックをとろ火でキツネ色に。そこに米とお湯を入れて炊きます。シュリンプ、ミックスシーフードを入れて、そこにヴィーニョ・ヴェルデを香りづけに少々注ぎ入れます。完成したらグリーンサラダも忘れずに。料理に同じワインを加えているので、まさに料理にワインがぴったりと寄り添う瞬間を堪能できますよ」
カザル・ガルシアとのペアリングの料理の話題からお二人の飲みながらの会話もますます軽快に。
ジョゼさんが「野菜などをシンプルに焼いたものもいいですね。日本食はおおむねライト。日本食の素材を活かした軽やかな味わいは、アルコールも高くなく軽快なテイストのヴィーニョ・ヴェルデといつでも気軽に合わせることができます! 毎日の家族の食卓で、くつろぎながら楽しんでください!」といえば、
「とてもカジュアルなのでどのような場面でも、どのような方にも飲みやすいと思います。気取って飲む必要はないですから」とマーティンさん。
ジョゼさんは「カザル・ガルシア」のグラスをかざして「若々しくみずみずしい幸せを運ぶワイン! カンパイ!」。
昼間のインタビューなのに、思わずこちらもグラスを傾けたくなる。
とその前に、マーティンさんが日本で展開する「カザル・ガルシア」について教えていただこう。
「私たちの会社は150年前からワインを造ってきました。ヴィーニョ・ヴェルデは、その当時はあまり知られた存在ではなかったのですが、いろいろな土壌、ブドウにトライしながら、私たちはその良さが広がるように努力してきました。
その良さを守りながら新しいライフスタイルにも提案をしていきたい。その象徴が、私が08年に入って開発したこのロゼです。それまで白と赤の世界でしたが、フレッシュさを持ちながら果実味をより豊かに感じていただけるものに仕上げています。カニやエビ、トマトを使った料理にもいいですよ」
すかさずジョゼさんは「夏の北海道に持っていきたい!」とロゼに舌鼓。
もう、本格的に飲みたくなってきた。
最後にお二人のメッセージを。
「家族や友人と一緒に、ヴィーニョ・ヴェルデで幸せなひとときを!」(マーティンさん)
「日本は長寿の国だけど、このワインで楽しい時間を過ごせばもっと長生きできますよ」(ジョゼさん)
ヴィーニョ・ヴェルデがあれば、自然な笑顔が広がる。
[問い合わせ先]アサヒビール tel.0120-011-121
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