グルナッシュとシラーを使ったロゼ「ピンク・ペダルズ」で乾杯。
左がジェイク・ベケットさん(クロニックセラーズ代表、ブランドアンバサダー)、右が松山竜造さん(ゼットン ダイニング事業部ゼネラルマネージャー)
「そういえば松山さん、気づいてた? ボトルの裏ラベルにメッセージを入れてるの」(ベケットさん)「え、知らなかった! それぞれの銘柄で違うんですね。たとえば『人生はギャンブル』『願いは1つだけにしておけ』…ここからまたお客さん同士の会話が弾みそう」(松山さん)
ラベルは奇抜だが、造りは真摯なワイン「クロニック・セラーズ」
松山
4月にクロニック・セラーズを訪問したら、ジェイクさんは不在だったけど、共同運営している兄のジョシュさんに会えました。でね、普通のワイナリーは高級感を出したがるのに、クロニック・セラーズは、えーと、様子がおかしかったです。レゲエが流れるオープンスペースでゲストが飲んでて、スタッフにはモヒカンの女性もいて……
ベケット
アハハ、ワインもワイン造りも生活スタイルの一部だと伝えたくて、僕たち兄弟は車やサーフィンなど好きな文化を取り入れながらワイナリーを創立したんだ。
松山
ワインも、ラベルがクールで楽しいですよね。
ベケット
ワインのことをよく知らない人でも、このラベルをきっかけに選んでくれるでしょ
松山
私も、最初はラベルの奇抜さで仕入れを決めたんです。でも、ワインは造り自体が真摯。骨太なタイプ、エレガントなタイプといろいろ揃っているのもいい。
ベケット
ローヌ系品種にジンファンデルを混ぜるなど、実験的なブレンドも果敢に挑戦しているよ。ワイン造りは、僕らの父がやっていたピーチー・キャニオン・ワイナリーで学んだ。そこがジンファンデルに強いプレミアムワイン専門のワイナリーだったから、僕らもジンファンデルにはわりと力を入れている。
松山
ワイン名が、またユニークで。
ベケット
全部、僕が命名してる。アイデアが浮かんだら、すぐスマホに入力しておくんだ。ジョシュが『いいワインできたよ~』と言ってきたら、僕の案をぶつけてブレイン・ストーミング。以前、品質は素晴らしいのに売れないワインがあって、ラベルと名前を変更した途端に人気が上がった経験をした。そこで僕はブランディングの力を実感したね。
松山
意味深なワイン名やラベルデザイン、もちろんワインの味わいも含めて、クロニック・セラーズのワインはどれもストーリーがある。だから、うちのお客様にもそのストーリーを伝えたくなります。
ベケット
ストーリーっていっても、スノッブなものは避けたいんだよね。農業の歴史、科学、食事とのペアリングなどなど語ろうとすれば語れるけど、うちのワインはただ『カッコイイ』からのスタートでOKなのさ。
クロニック・セラーズを手に、笑顔のジェイク・ベケットさん。
この「パープル パラダイス」はジンファンデルスパイシーで、ピッツァ・マルガリータとペアリングを。トマトソースの酸がワインとリンクして楽しくなるよ!
クロニック・セラーズ
スプリッツ&ギグルズ
生産国/地域:アメリカ/カルフォニア/パソ・ロブレス
種類:スパークリング白
品種:シャルドネ、ピノノワール
ノースコーストの畑で収穫されたピノ・ノワールとシャルドネを使用したスパークリング。「ちょっと甘味がある心地よいタイプで、セビーチェにピッタリ。日本なら鮮度抜群の刺身を!」(ベケットさん)
Aloha Amigo harajuku(アロハアミーゴ原宿)
03-6427-3905
東京都渋谷区神宮前5-16-13 シックスハラジュクテラス
アロハアミーゴ原宿公式サイト
ワイン問合せ先 TYクリエイション ☎︎03-3546-2464
クロニック・セラーズ公式サイト