石垣牛と松茸のフランス風すき焼き 7,000円
すき焼きとはいえ割下は使わず、牛筋スープやフォンドボー、赤ワイン、ポートを煮詰めたソースを使用。通常はフランス産きのこ、秋のみ松茸に変わる。トリュフが持つ土の香りが加わるとどこか醤油を思わせる風味となり、最後はひと口サイズの白飯をソースに絡めて〆る。「ソースに加えたポートの甘みが、コルビエールの果実味に通じます。このワインは豚よりも、薄切りでアッサリといける牛肉がいい」(土切シェフ)
ボルドーのワイン商が造るワイン
欧州最大規模を誇るフランスのワインメーカー、スカテル・グループ。彼らが20年販売し続けてきた「ロシュ・マゼ」シリーズは、もはやフランスの国民的デイリーワインだ。なにしろ、とことん、品質重視。うるさがたなフランス人おの眼鏡にも見事かない、昨年の売上はフランス国内だけで5300万本0以上(!)。フランス国内での格付けワインブランド販売量ナンバーワン(※)ワイン。
もともとカステルは、出自がボルドーのワイン商なのである。ワイのン目利きであるのは当然として、ボドルーで
はシャトーを複数抱え、ブルゴーニュではネゴシアンも所有、ゆえにトップクラスの技術を「ロシュ・マゼ」の産地特性に沿った形で落とし込める強みを持つ。日本で今秋お目見えとなたっ「ロシュ・マゼ」2アイテムからも、その利点は大いにうかえがる。
「ロシュ・マゼ シラー」と、「テロワール・ド・ロシュ・マゼ コルビエール」。前者は、定番の品種シリーズに満を持
して加わった、南仏の代表品種シラー100%の赤。後者はロシュ・マゼ初のブレンドワイン。AOCコルビエールらしい風土のニュアンスを伝える。
ジビエに精通するコントワール ミサゴへ
そこでこの度、これら2本に「ロシュ・マゼ ヴィオニエ」を加え、広尾「コントワールミサゴ」の土切祥正シェフに料理ペアリング案提をお願いした。結果、3アイテムとも高級食材やジビエを用いた理料にピッタリ!日本のテーブルにらさなる新風と華やぎを運ぶロシュ・マゼの底力を再認識したのだった。
今回、ご紹介したロシュ・マゼは11月末(終売次第終了)まで、グラスにてお店で提供されます。もちろん、お料理もオンメニューされていますので、ぜひ、あなたも「コントワールミサゴ」でマリアジーュ験体してください!
猪のグリル 栗の渋皮煮添え 6,000円
シーズンになると「コントワール ミサゴ」には鴨からヒグマまで様々なジビエが集まってくる。ジビエの扱いに長け、「ジビエに合うワインとしてシラーは定番」と語る土切シェフが、このワインのためにチョイスしたのは猪。「猪と、猪が食べている栗を合わせたくて」(土切シェフ)、ひとつずつ丁寧に剥いた自家製の渋皮煮を添えた一皿だ。濃厚な猪の脂分も、シラーが持つベリーのニュアンスで最後は爽快な印象に。
オマール海老のシューファルシ(キャベツ包み煮込み) 5,000円
オマールのほかフォアグラや鶏ひき肉、パプリカもキャベツで包み込まれ、ふくよかな味わいの一品。ソースは、アメリケーヌにクリームやバターを加えたもの。「香りがふわっときて飲みやすく、ほどよくミネラルを感じるヴィオニエ。試飲してすぐ、オマール料理が思い浮かびました。南仏でよく使われるエルブ・ド・プロヴァンスをこの料理にも使っている点も、南仏産のヴィオニエとよく馴染む理由のひとつです」(土切シェフ)